チェコ2日目

チェコ2日目。

8:00 朝食。

正直、段々起きるのがしんどくなってきた。毎日歩いてれば、そりゃ疲れる。
でも5つ星ホテルの朝食が楽しみ。

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しかし全体的にしょっぱかった。
ポーランドと隣だからといって味付けは似ないのか…。
従業員がみんなニコニコしていて居心地が悪いのですぐ部屋へ戻る。

チェコはまだチップ文化があるとのことなので、ベッドメイキング用のチップをテーブルに置き、早速観光へ。

9:00 プラハ城へ向かう途中の火薬塔。

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昨日の夜は観光地とはまったく逆の方向に行っていたようで、こっちが正解。
まずは大きな火薬塔を目指して歩く。
途中、ガラの悪いファッキン野郎たちに何か小馬鹿にしたように絡まれる。まさかこれが東洋人差別か。初体験。
ひゅ〜〜!あなたは理解していますか〜〜ホニャホニャホニャと言われたと思うのだが、英語がさっぱりわからないのでそのまま歩く。

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全体的に街の雰囲気がポーランドクラクフよりも都会的。
プラハチェコの首都だが、クラクフポーランドの昔の首都なので、東京と京都の差なのかもしれない。
クラクフの方がのどかで落ち着いている。観光地と言われている割に東洋人には会わなかった。
プラハはぎゅっと密度が高くて入り組んでいるので、また迷ってしまうかもしれない。

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まずは火薬塔。ゴシック系な感じで、圧力がある。
ここをくぐって次は旧市街広場へ。

9:10 プラハ城へ向かう途中の旧市街広場。

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これからイースターの季節なので、いろいろと準備がしてあった。
4月から観光客が増えるそうだが、今はオフシーズンなので人はまばらの状態。

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そしてこれは広場にある天文時計。かわいい。
しかし人もまばらにだが増え始めてきたので急いでプラハ城を目指そう。
ここからは狭い道を歩いて行く。何度か道に迷っているので余計に疲れる。
お土産屋さんが多くて、いろいろ目移りしている間に変な道に入ったりするんだと思う。看板もあるが小さい。

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9:30 プラハ城へ向かう途中のカレル橋到着。

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結構歩いている気がする。しかも普通に歩いているだけじゃない。スリに会わないよう細心の注意を払って歩いている。正直疲れた。
でも早いうちに見学しておかないと、人ゴミに巻き込まれてさらに辟易するので頑張る。
ちなみにカレル橋の下を流れるのはモルダウ川。
なんちゃらこうちゃらモールダウよ~という有名な歌があったと思い出す。

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橋から見るプラハ城たち。
肉眼で見てすごーーい!写真写真!と思ったものが、いざシャッターを押してみるとなんか伝わらない画になるという、あの現象が起きている。悔しい。

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そしてこれ。私みたいな根暗で自意識過剰な奴が嫌うあれ。
海外にもこういう文化があるんだなぁというか、海外発祥なのかもしれない。
あー切りたい!と思いながらバシャバシャ鍵の写真を撮っていたら、うしろから外国人のカップルに「写真を撮って!」とお願いされた。
プラハ城をバックに二人の写真を撮る。
何をやっているんだ私は。

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カップルを撮り終わり、カレル橋を渡る。
まだ朝早いのか、あまり人がいない。
ここはスリスポットらしいので、さくさく行かねば。

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カレル橋にはこのように30体の聖人の像が並んでいる。プラハ最古の石橋らしい。
この像や、売店、路上でのパフォーマンスを見ている隙にさくっと財布を取られると聞いた。今は時間が早いのでパフォーマンスをしている人はいないけど。
スリ集団に、私は負けない。

そういえば先ほどから犬を抱えたホームレスをよく見る。
犬に伏せをさせ、さらに自分も頭を下げてお金をくれと訴えるスタイル。
どう考えても犬の毛艶がよく、大人しく躾られているので犬のレンタル事業があるのだろうか。
なんて考えているとまた家族連れの外国人から撮影を頼まれる。
急いでるんですけど!と思いながら断る英語を知らないので撮影すると「パーフェクト!」と褒められ、照れる。

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橋を渡りきると人が増えてきた。
中国人かな?日本人じゃないアジア人が多くいる。

まずは知り合いの知り合いであるチェコ人の方との待ち合わせ場所だけチェックする。
カレル橋を渡った後のスターヴァ。
どこにでもあるんだな、スタバ。ありがたい。

ここに来て疲れだす。
長いよ。かれこれ一時間近く歩いているんじゃないの。

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しかも坂になってきた。道も入り組んでるし、トラムを使った方がよかったのかもしれない。

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あと一息、頑張ろうと思いたいところだがなんだよこの坂。
衝撃を受けたのでどうしても坂感を伝えたいと何枚も撮っている。かなり上の方にあるんだな…膝の皿がぶっ飛びそうだよ。
よく考えたら日本の神社やお寺も山の上の方にあることが多いし、はやり神々は高いところにいなければいけないのかもしれない。

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ライオンが微笑んでいる。
途中からは階段。あと一息。

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登ってきただけ景色はいい。外国の街並み感がすごい。建物がかわいい。

10:10 プラハ城到着。

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広い。
大道芸?バンド?よくわからないけどパフォーマーが広場で各々披露している。賑やかになってきた。

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ちなみに写真の衛兵とは記念写真が撮れるそうだが、私は英語が喋れないし怒られたり小突かれたりしたら怖いから遠巻きに撮影。
まず一眼カメラでの自撮り方法がわからない。

そしてどこからどこがプラハ城なのかもよくわからない。

10:20 聖ヴィート教会見学。

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でかい。でかいよ。
大きい建造物は、ただ大きいというだけで感動があるのでずるい。
あとは装飾の細かさの圧倒感。
でかくて細かい=なんかすごいという感動がある。数(密度)とサイズの力はすごい。

ここら辺にはいろいろと施設があり、教会や旧王宮の中にも入れるようなので、まずはチケット売り場へ。
ポーランドのヴァヴェル城で相当モメたので、今回はちゃんと寝る前に下調べをしてきた。
ありがたいことに、ここのチケットはABCで3つのコースに別れている。
私はカウンターで「B!!」と言えばいいだけ。画期的。

Cコースはたくさん施設を回れるため、時間がなくなりそうなのでBを選択。

まずは聖ヴィート教会。
もぎりのおじさんにコンニチハ!アリガトウ!と言われる。優しくされるのは嬉しい。

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やっぱり!天井!高い!ステンドグラス!きれい!と頭の悪い感想をもつ。
すごいものを見たら直感的にすごいとしか言えないし、何故すごいのかは頭のいい人に言語化してもらうのが一番。

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一通り中を見て外に出ると裏側からの聖ヴィート教会。
わー大きいなぁとパシャパシャ撮っていたら日本人のカップルに写真をお願いされた。
新婚旅行なんですか?と聞いたら違うらしい。えーやだーふしだらー。
でも何故か3人で記念撮影。通りすがりの中国人を巻き込んでシャッターをお願いする。

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日本語に餓えてたから嬉しいけどあとで見返すとなんか私だけ真っ黒で野暮ったいな……スリに狙われないよう小汚い格好をすべしって書いてあったんだよネットに。ほっといてほしい。
撮影してくれた中国人に対し、カップルが「Thank you」と言っていたが発音がきれいだったのできっと英語できる人たち。すごーい。

その後、聖イジー教会や旧王宮などを回る。
ゴツいのはヴィート教会くらいで、他の施設はシンプルで上品な建築だった。

11:00 黄金路地へ。

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私がガイドブックを見て地味に楽しみにしていた場所。
黄金路地。
小さな家が並んでいて、160cmの私でも入り口はちょっと狭く感じるくらい。
昔は召使いが住んでいたそうだが、今はお土産屋さんになっている。
プラハの街で売られている土産物はどこの店でもだいたい同じ量産品だったが、ここにはハンドメイドのかわいい小物などもあったので結構買い物をしてしまった。
調子に乗って日本語版のプラハの写真集?なんかも購入。
文字も結構あったが、大味なレイアウトで写真のおしゃれ感を潰していた。英語版はかっこよかったのだが、漢字や仮名の扱い方は難しい。

12:00 街ブラ。

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ミュシャ美術館へ行きたい。
カレル橋の向こう側なので、とりあえずホテル方面に戻ることにする。
来た時とは反対の階段を使ってみるとここにもパフォーマンスおじさんがいた。
いい稼ぎになるのかもしれない。

階段を降りたところにお芋屋さんがあった。
お腹が空いたのでグルグルに巻かれた芋を食べてみる。

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油っこい!おい…しい、かな。まずくはないな。
もっと塩があれば美味しかったかもしれない。


ポーランドクラクフは街がコンパクトで道もシンプル。
次の場所まですぐに行けたが、プラハは道が本当に複雑なので、よくわからない場所へ来てしまう。

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右手に見えるのがカレル橋だと思うので…モルダウ川に出てしまった。
川のすぐ近くまで行けるようなので行ってみることに。

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でっけぇアヒルだな!と感動したが帰国後友人に見せたら白鳥だと言われた。
白鳥ってもっときれいなのかと思っていたが、アヒルだった。
近づいてもまったく逃げない。かわいい。


頑張ってカレル橋へ戻ると、人の数が増えていた。

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土産物おじさんやバンドおじさん、似顔絵おじさんが店開きをはじめたらしい。
ここで気を取られているうちにスリに会うんだ…と完全に疑心暗鬼になっていたのでさくさく移動。

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旧市街地の広場も活気が出てきた。
赤い屋根の小屋?は全部お店で、お祭りの雰囲気。
昼間からみんなビールを飲んでいて、私も飲みたい……と思ったがちょうど現金が無くなっていたので断念。

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聖ミクラーシュ教会はタダなので入っておく。
近くにある市民会館もガイドブックを見たところきれいなので入ってみたかったが、もう足も疲れたし断念した。

13:30 ミュシャ美術館。

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ミュシャチェコ出身であることを知る。
日本語パンフレットもあってわかりやすい。
特に熱烈なファンと言うわけではなく、単純に好きくらいの感情なのだが、間近で作品を見たのは初めてなので少し感動。
今見ても十二分に通用するかっこいいデザインですごいなと思った。頭悪い感想だけど。

英語版の書籍も購入。
作品も載っているので満足だが、この時の私は「帰国したら英語勉強して読めるようになるし、日本語版はやめとこ」と思っていた。
そんな時はくるはずもない。バカだった。何かの病気にかかっていた。

14:00 喫茶店へ。

我慢の限界。喫茶店へ。
珈琲!コーヒー!ドリンク!カッフィ!と注文一つに苦労する。
だから指差しメニューがない店って怖い。
ケーキは見える場所にあったので余裕の指差し注文。

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このケーキ、こんなに美味しそうなのに実はパサパサで固くて甘くないという落とし穴が待っている。
つらい。

スーパーでおいしいサンドウィッチとチーズでも買ってホテルでだらだら食べよう。

17:00 チェコの人と待ち合わせ。

知り合いの知り合いであるチェコ人の方とカレル橋を渡ったスタバで待ち合わせ。
正直カレル橋へ行くのに道に迷ってしまい、かなり焦ったが親切な地元のみなさんの指差しのおかげでなんとか間に合った。
お互い顔も見たことがないが、スタバで突っ立ってるアジア人なんて私くらいだし大丈夫だろう。

ぼーっと立っているとスラッとした美人に声をかけられる。
やったー会えたー。
日本語も達者で安心する。
「またお金を貯めて日本旅行に行きたいなぁー…前は佐賀に行ったの」
そこに旅行する人いたんだ。心強すぎる。

今日はどこに行ったのか聞かれたので、聖ヴィート教会がかっこよかったと感想を述べたのだが「あれねー細かすぎてやり過ぎだよねー」と言っていたのが印象的で面白い人だった。
今日行ってない場所を回ろう、ということで教会や公園、美術館を案内してもらう。

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印象的だった赤ちゃんのオブジェ。
近くに美術館があるらしい。赤ちゃんがなかなか印象的だったので、明日来てみることにする。


ぐるっと歩き回ったので近くのお洒落なレストランで休憩。
そういえばチェコ料理を食べていないことに気づき、メニューを教えてもらう。

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いちごを小麦粉?で包んで焼いて(蒸して?)チーズとはちみつとさとうとバターをぐじゃぐじゃに混ぜて食べる料理が出てきた。
かなりお腹にたまる。想像を超えたすごいボリューム。すごい。
そして甘い。私の血糖値今大丈夫?
チェコの子供はそれが大好き!私はあんまりだけどね」
先に言ってほしい…。
しかし残す訳にはいかず、意地の完食。めちゃくちゃ歩き回っているのに腹がでっぱったままだから、私たぶん今回の旅行でめちゃくちゃ太ってると思う。

お会計を彼女にしてもらう。
帰国後知り合いにあの店は高級で普段地元の人は行かないと教えられた。申し訳ないことをしてしまった…。


その後もプラハをまんべんなく散歩。

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この暗闇のうしろに見えるのが国立博物館らしいが「もう何年も改装工事が終わらないの。ウケる〜」と言っていた。
地球の歩き方には2015年6月まで改装工事と書かれていたが、まだまだ改装されていなかったらしい。

最後にひっそりしたバーでお酒を飲んでお開き。
バーテンダーのお兄さんが頑張ってコミュニケーション取ろうとしてくれていたのに何も反応できず、呆れられてしまった。
旅の疲れも相まって、劣等感で悲しい気分に。
案内してくれたチェコ人の女性にも迷惑をかけてしまった…あとでお礼をしよう。

とりあえず、ホテルに帰ってふて寝。

明日は電車で出かけるので英気を養うのだ。