タイのプーケットに弾丸旅行した話 2日目にして最終日

二日目

ホテルで朝食。
ホテルが広いのでバスで食堂まで移動し、雨季で豊富なフルーツを食べる。

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うん、充実感ある。

すでにチェックアウトしなければならないという狂気を感じる状態なんだけど仕方なし。
荷物をまとめてチェックアウトし、象のお兄さんを待つ。

Q.象のお兄さんとは?
私たちは本日、象にのるオプションをつけている。
象のお兄さんとは、その象乗り場まで送迎してくれるお兄さんのことである!今日の一大イベントである!!

一大イベントにも関わらず10分ほど遅刻してガチムチのお兄さんがやってきた。
お兄さんに予約メールを見せると「?」という顔をしてどこかへ電話をかけはじめてしまう。
まじで?この弾丸旅行でまた時間をロスさせます?
私はただでさえ短気なのに…「まぁいいから乗せちゃいますわ」みたいな南国の大らかさをここで発揮してくれよ。
ホテルの日本語通訳ができるお姉さんに助けを求める。しかしお姉さんは英語と日本語ができるだけで、タイ語は出来ない。
私たち :日本語
お姉さん:英語、日本語
お兄さん:タイ語
だめだ誰もこのお兄さんへ意思を伝達する術を知らない。

ゴタゴタすること30分。
ようやくお兄さんが「まぁいいから乗せちゃいますわ」とジェスチャーした。
ホテルの駐車場で異彩を放つきったねぇトラック?トゥクトゥク?に詰め込まれた。

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この車、ベッタベタにシールが貼ってある。
しかもかわいいシールじゃない。なんか体育館の床とかで線として機能するあのシールだ。
でも私は旅行でテンションが上がっていたし、無事に車に乗り込めた安堵からも「マジでイかしたデザインセンスだな」と思ったしそう言った。
友人は率直に「汚い」と返してきた。

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ビーチをぶっ飛ばして山奥へ。

象受付

象乗り場に到着する。

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何頭も象がいてテンションが上がるが約40分遅れ。もう死にそう。

しかも私たちはよりによってのんびり1時間お散歩コースを選択してしまっていた。
もうそんな時間ないんじゃない?
「この1時間コース30分とかに変えられません?」と受付のおばちゃんに聞いたら「変えらんない!」と怒られた。私は南国の大らかさなんてまぼろしって思った。
「これを服に貼って」とシールを渡される。
あのトゥクトゥクに貼ってあった体育館のシールだった。
つまり、あのシールは象に乗り終わった観光客たちのシールなわけで…デザインもくそもなくただのゴミであることが判明した。

エレファントトラッキング

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靴を脱いで象に乗る。おおお…生き物だから柔らかいし生暖かい…。

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象の背中にボックス席のようなものをくくり付けたもので、命綱もシートベルトも何ない。落ちたら一発アウト、ここだけ南国のゆるい感じがあふれている。人の命が軽い。
一応座席の前にロープをかけているが、ゆっるゆるのだるんだるんでこれに頼ったら落ちるということだけはわかる。

象使いのおじさんが愛想よく挨拶してくれた。
歯のない笑顔。錦糸町あたりで競馬新聞を読んでそうなおじさんだった。

出発した後もおじさんの孫が駆け寄ったりしてきてなかなか進まない。
ここまでくると私はもう好きにしておくれと思うようになっていた。

ちなみに私が使ったツアー?はこちら。

www.tripadvisor.jp

エレファントトラッキングは観光客に人気で、ビジネスとしてちゃんとしている箇所が多い中、こちらはあまり作りこまれていない、まじでなんか民家とか通るルートと聞いて心が躍ったのでここにした。
実際まじで作りこまれてない、営業も適当、普通に孫と話すなど自由な感じで私は好きだった。

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舗装されてない道をゆっさゆっさ歩くのでバランス感覚が超絶重要。
私は何度かずり落ちそうになった。
昨夜雨が降ったのか地面もぬかるんで象もふらついている。勘弁してくれ。

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山道を歩いていくと、海が見えた。
ここが記念撮影スポットらしい。
わ~きれい~と写真を撮っていると、おじさんは象から降り、石の上で寝てしまった。
「ええーっ」とリアクションすると満足そうにジョージョークと言ってくる。
ジョークじゃねぇから!降りるのやめて、象使いがいなくなったらこの象はどうなっちゃうの。

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どうやら言葉でも言うことを聞いてくれるらしく、象はおとなしくその場所にとどまっている。
おじさんが「その席を降りて、象の頭に乗ってごらん」とジェスチャーした。
この座席から降りるのも怖いのにそんなアンバランスなところに行ったら私死ぬのでは?
しかしおじさんは結構しつこいので勇気を出して頭まで行くことにした。
スカートだったので、しゃがんだ時におそらくパンツを見られたし、おじさんも覗いていた気がする。
私は毛とかはみ出してないかなと気が気じゃないけど今はスカートを気にするどころじゃない。このじじいやり手だ。松戸で競艇新聞読んでるだけのおっさんじゃなかった。

象の頭に乗るとおじさんが「写真撮ってあげる~」と言ってきた。…それはうれしい。
おじさんにカメラを渡すと「すご~い!すご~い!」と言いながらシャッターを押してくれた。ハイ、チーズと同意義に使っているが馬鹿にされている感しかない。
すご~い!を連呼されつつ友人と交代。
友人もすご~いすご~い!と言われながら写真を撮られていた。

森を抜けて、ここから胸アツな民家ゾーンに突入する。

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すご~い!犬とか鶏とかがそこら辺にいるの。私はここを通れただけで結構満足。
坂の緩急が激しくて何度か落ちそうになったけど、犬とか見れたし満足。

民家ゾーンを通り過ぎるとおじさんがいそいそと箱を取り出してきた。
蓋を開けると中には象のペンダント。
「いらない?」とのこと。
「いくら?」と聞いたら「2000バーツ」と言われた。たっけぇわ!7000円かよ!
いらないと言ったらおじさんは悲しい顔をしてまた象を歩かせ始めた。

そこからすぐにスタート地点の受付に到着。
1時間なんてあっという間だった。30分にしていたら物足りなかったと思うので満足。
1時間も象に乗って楽しいのか…?と思っていたがこれが結構楽しかった。

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私たちの前を歩いていた女子大生たちは象使いのお兄さんにえらくチヤホヤされまくってていいなぁと思った。
彼女らと帰りの送迎車で一緒になったが「まじでさ~しつこかったよね~」と散々に言われていたので報われないな…と思った。

ランチとショッピング

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地球の歩き方に書いていた、バナナウォークへ。
最近出来た大型ショッピングモール、と地球の歩き方に書いていたのだが…廃れてる感があった。
昨日の夕食の件もあり、地球の歩き方への不信感がすごい。許さん…と思ったが仕方ないので周りをふらふらと歩く。

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おしゃれなカフェで食事をし、軽くお土産を買うともう時間。はい時間です~終了です~。
ホテルへ帰ると昨日のタクシーのおじさんが私たちを待っていた。
ついでだから帰りのタクシーの予約をしておいたのだ。適当感がすごいからてっきり忘れられたと思っていたのに。友人が「ほんとに来た…」と驚いていた。
来なかったら空港に行けないから来てくれて大感謝なんだけども。

帰国

またクアラルンプールで乗り継いでの帰国。
クアラルンプールでの待ち時間、お金をすべて使ってしまおうと葉巻を買ったりコーヒーを飲んだりして頑張って消費した。
コーヒーはギリギリ普通のものが飲めず「エスプレッソで…」と頼んだら「ちっちゃいよ!すっごいちっちゃいよ!」と店員さんに心配され恥ずかしかった。いいんです、ちっちゃくて…その分しかお金ないから…。

途中飛行機のゲートが変わるアクシデントもあったけど無事に乗れて一安心。
ゲートが変わったことを知らずに別の場所で待ち続けるマレーシア人っぽいおじさんに「ゲートが変わったみたいですよ」と教えたらその後の英語のチンプンカンプンなアナウンスにうろたえる私たちに親切にしてくれたので情けは人のためならずだなと思った。
徳々ポイントを貯めることは大切。

日本に帰ると友人が気持ち悪いと言い出し、成田空港の病院に連行されていった。点滴を受けるらしい。ガチじゃん。
私も疲れてるし帰りたいなぁと思ったけど良心の呵責もあり喫茶店で時間を潰した。
点滴を打ってもまったく元気になった様子はなく、その後聞いた話によると1週間会社を休んだらしい。
結局1週間有給かよ!!!!!

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