台湾2日目

ぶんぶんハロー。ユン・ピョウです。

二日目の朝。

今日は電車に乗って九份の方面へ行く予定。

まずはホテルの最寄り駅、西門駅へ。
メトロの路線図を隈なく探してみるものの、私の目指す「猴硐」という駅名が見つからない。
何故?
窓口で駅員さんに聞いてみる。
台湾は漢字を使っているのが大変ありがたい点で、メモ帳にそれっぽい漢字を書くとコミュニケーションが取れてしまう。
駅員さんがメモ帳に何か書いてくれた。どうやら台北駅で乗り換えが必要らしい。

台湾のガイドブックたちには手厚くメトロの路線図や乗車方法が書いてあったので、私はそれ以外の電車がないのだと思っていた。
しかしメトロ以外にもJR的な…普通の電車があるらしく、今回はそちらに乗らなければいけないようだった。
それがわからなかったので随所で話がかみ合わず、結局1時間ロスしてしまった。
許すまじダイヤモンド社

猴硐

チャリーン切符を買ったよ。

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この日は平日だったのでかなり空いていて快適だった。

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電車に揺られること1時間、ついに猴硐駅に到着!
さて猴硐とは何ぞやって話なんだけど、端的に言うと猫がいっぱいいる村。(駅の看板にも猫みたいなイラストがあってかわいいね)
もう少し掘り下げて言うと、村の人口よりも野良猫の方が多いような寂れた村だったのだけど、反対にそれを売りにし、村全体を猫のアートでまとめたことで村興しに成功した村、らしいです。インターネット調べ。
猫にはワクチンも打ってあるし、なんだかんだ管理もしているそうなので安心、らしいです。インターネット調べ。

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あと、日本統治時代は炭鉱の町だったようだけど、炭鉱業が衰退してしまったので炭鉱跡の廃墟だけが残っているとのこと。廃墟マニアにもおすすめ。
(実際見てみたら廃墟って言うよりも木の山、って感じだったけど)

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駅に降り立ってみると早速アート全開の猫たちが出迎えてくれた。
わあああこの気負わないクオリティが大好き!
もしかしてくまもんやメロン熊…?日本のIPも頑張っている。

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猫村猫村、と猫を売りにしているけれど、駅の入口では犬が寝っ転がっていた。
台湾では首輪をしていない犬をよく見る。なのに大人しくてめちゃくちゃかわいい。

猫はどこにでもいるので、まずは村全体を歩いてみることにした。
先に言ってしまうのだけど、私は今回の台湾旅行でこの村が一番好きだ。
古い町並み、真新しいアート、おしゃれな喫茶店、廃墟、かわいい雑貨屋さん、猫と犬…いろんなものがちぐはぐに詰め込まれているコントラストが魅力的だと思った。

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特にこれと言って見るものがあるわけじゃないけど、喫茶店も多いので1日居座れる。

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炭鉱だったからトロッコとかもあってね~、いいのよ。

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茶店ではおじいちゃんが少し日本語が喋れたので親切にしてもらえた。
ワッフルは大量、大満足。

しかし1点心残りがある。
それはガイドブックで見た雑貨屋さん。
オリジナルの猫シールとかが超かわいくて、絶対ここでお土産を買い漁ってこようと思っていたのに見つけることが出来なかった。
というのもガイドブックの地図に問題がある。

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これ。この地図。
私が行きたいのは赤印のところで、吹き出しの位置からすると川の向こうにあるのかな…?って思うじゃん。

でも違うの。

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ここ、目立たない、この数字みて。これ、4番。
つまり真逆にあるの、この雑貨屋さん。
はああああああああ!?!?
川の向こうを歩き回り、ない…ない…数少ない本数の電車はそろそろやってくるし、暑さに負けて諦めてしまった。
この意味のない吹き出し装飾は本当にクソクソのクソ。クソクソの実を食べている。語彙力をすべて奪われるほどの憎しみの業火に焼かれた。

九份

かなりゆっくりしてしまったので、急いで瑞芳行きの電車に飛び乗る。
私はこれから九份へ向かうのだ。
あの千と千尋の神隠しで有名になった場所。一応行っておきたいところである。

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瑞芳から九份へは少し離れているのでタクシーを拾う。
15分ほどで到着。かなり山の上である。見晴らしがよい。
運転手のおじさんが「tow hundred」と言ったのだが私はバカなので「つーはんどれっど…?OK超安いね!」と20元を出したら正気かよと怒られた。
ごめんね。

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気を取り直してお店をふらふらしながら辺りを一周する。
途中、会社の女の子にしまじろうのオカリナを買ってしまった。喜ぶ顔が目に浮かばない。
私はどうしてこう浮かれたことをしてしまうんだ。滑ることは目に見えているのに。

頭を冷やすべく喫茶店に入った。
茶店…?喫茶店、なのかな?
女の子4人組がかわいいジュースを飲んでいたが、私はメニュー表のビールが目に止まってしまったのであたりが暗くなるまでここで飲むことにした。提灯がたくさんあるので、私はここの夜景が見たいのだ。

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結局瓶を3本開けてしまった。
辺りが暗くなってきたのでお会計をして外へ出る。
……雨が降っていた。
ただの雨じゃない。
割とガチの大雨。
こんなのおかしい。私の旅行は晴れと決まっているのだ。
私の旅行は晴れと決まっているのでしばらく雨宿りしてみるものの一向にやむ気配がない。それどころかより一層激しい雨になっていった。
くそおおお~!お土産屋に駆けこんでレインコートを買う。もう仕方ない、びじゃびじゃで観光するしかない。

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辺りは提灯が灯り始め、綺麗な景色のはずなのに雨のせいでゆっくり見る気力がわかない。
おまけに有名な千と千尋スポットでは日本人が長蛇の列をなしていた。
まじかよ…。
傘を差しながら何人もが狭い道に並んでいるのでかなりストレスがたまる。
こんな狭いところで傘なんかさすんじゃないよ…レインコートにしなよ…。
もうカメラを回すことも諦め、ただ黙々と歩き続けた。景色なんてほとんど見てない。体力だけをごっそり奪われてしまった。


よし、かえろ。
もうバスや電車に乗る気力もない。
タクシーを捕まえて、もう一直線、台北駅へ帰ろう。

タクシーが何台も客待ちしている場所を見つけたので、一番近くのタクシーにクレジットカード使えます?と聞いていると後ろから「うち乗ってく?」という日本語が聞こえた。
大柄のおじさんが「安くしとくよ!1000元」となめらかな日本語で話しかけてくる。
1000元は安い。日本語を使える安心感、安さからこのおじさんにお願いすることにした。
「じゃアレに乗って」
おじさんはそう言ってデカい黒ワゴンを指さした。
…終わった。終わったわ。
これタクシーじゃないじゃん!黒いワゴンじゃん!

私山に捨てられるんじゃ…?とビビったがおじさんがどうぞ乗って!とドアを開けたので反射的に乗ってしまった。
あああこわいよおお!
おじさんが車を発進させる。これはもう降りられない…。
静かな車内で私は必死に台湾の警察の番号や、そもそも警察に電話しても言葉がわからないからどうしたらいいんだ…英語…?中国語…?ググらなくちゃ…あ、時々Googleマップを見て本当に台北に向かっているのかも確認しなくちゃ…。

しかし車は順調に台北駅に向かっているようだった。
段々と辺りがにぎやかになってきて、山の景色から都会の景色へと変わってきた。
車に乗った途端静かになってしまったおじさんがやっと口を開いた。
「よくこんな車に乗りましたね~~怖くなかった?
 怪しくて怖がらせるといけないから、台北に入るまで喋らないでいたんです」
逆効果だよ!素性とかプロフィールとか喋ってくれよ。
一応Googleマップを確認する。
台北だ、台北市内に入っているし、もうすぐ台北駅のようだった。
あああああこわかった~~~~!
なんだか一気に脱力して、ビールが飲みたくなってきた。
よく考えたら今日は猫村のワッフルと九份で出たおつまみスナックしか食べていない。お腹が空いた。
あ~~~台北駅に降ろしてもらったらどこかお店探さなくちゃなぁ…と思っているとおじさんが素晴らしい提案をしてくれた。
「ホテルは台北台北市内なら、同じ値段でホテルまで送りますよ」
すごいサービス!おじさん!!おじさんすごい!!
おじさん!!ホテルじゃなくていいよ!!!ホテルの近くの一番おいしい居酒屋で降ろしてくれ~~~おじさんおすすめNO.1の居酒屋を紹介してくれ~~~!

おじさんはツアーを運営しているおじさんらしく、お勧めの居酒屋で降ろして、さらに名刺もくれた。
次に台湾に来るときはお願いしますね~と言いつつ円満にお別れ。
いろいろと観光情報もくれたのにきっちり1000元で非常によかった。

Google Maps: Report Inappropriate Image

ででん。
今日の晩御飯。
メニューに写真がない、まあまあのローカル店な気がする。
何が何だかわからないので、漢字で適当にお願いしたんだけど、おそらく台湾ってみんなでシェア文化だから一品一品の量が多かった。

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食べきれない…満腹…。
明日は移動がメインなのではやくホテルに帰ってお休み。

ちなみに今回のホテルにはトイレットペーパーがなかったので近くのトモズに行ったんだけど、水に溶けるポケットティッシュだけ渡されました。
みんなトイレどうやってるの…?

台湾1日目

ぶんぶんハロー。
友だちと、youtuberになろうと思っていた。
とにかく出社したくなかったし、なんか遊んで稼ぎたいなと思っていた。
控え目に言ってクズだった。

企画内容は以下になります。

精神病棟から抜け出した女2人。片方は自分のことをジャッキー・チェンだと思っているやばいやつで、 もう片方は自分のことをユン・ピョウだと思っているやばいやつだった。
ふたりは自らをドラゴンとジャガーと言い張り、プロジェクトAを再現すべく、香港に向かう…
つもりだったけどボケて台湾の便に乗ってしまった…!
見たことのない土地でふたりは海賊退治が出来るのか!?

これはイケる。
謎の自信のもと、我々は10ヶ月も前に台湾行きの飛行機を予約した。その間にも何度も壁にポストイットを貼り、熱い討論を交わし、現地での細かい企画を詰めた。
あとは旅立つだけだった。

しかし旅立ちの5日ほど前に友だちからの悲痛なLINEが入った。
「パスポートがない」
知っていた。
私もそれは知っていた。
友だちは初めての海外旅行と言っていたので、私は何度も何度も
「パスポートの発行は一週間以上余裕を見ておきなよ!」
と口すっぱく言ってきたのだ。
正確に言えば「パスポート発行が間に合わない」である。
なんで????
…………………
え、なんで??????
この10カ月間何してたの?????
304日間、彼女を邪魔するものなんて何もなかったはずだ。

なんで?????いったいなんでなの??????
と思いながら、私はひとりで台湾に旅立った。
もう私はユン・ピョウにはなれない。ジャッキーがいなければ引き立たないからだ。
あと、ひとりでユン・ピョウを名乗る自信はなかった。普通にやばいやつになってしまうからだ。
Amazonで買ったジャガーTシャツが無駄になってしまった。

しかしどうにも諦めきれない私は、一応持っていくだけ持っていくか…とAmazonで買った家庭用ビデオカメラをそっと鞄に忍ばせた。

台湾到着

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なんでキティちゃんをそこに配置したの?
という疑問は残るものの、無事に台湾に到着した。
この機体を見たとき、落ちるのでは…と不安になったりはしたが、機内食も出てくれて快適に過ごすことが出来た。
ただ、機内の曲って落ち着いたものが多いと思うんだけど、ここではファンタジーメルヘンポジティブBGMがガンガンに鳴り響いててその点はイカれてるなと思った。

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(サンリオファンのおばさま方はきゃっきゃしてたのでコラボ的には正解なんだと思います…)

さてここから台北のホテルへ。
空港って人里離れた場所にあるイメージだったけど、台湾の松山空港は市街地にあってドキドキ。落ちたらただじゃすまない感がすごい。
でもアクセスがいいのが魅力です。
電車でもいいと思うんだけど、私は地図が苦手なので真っ先にタクシーへ向かう。
10月なのに日差しが強くてあついーー!そういえば台湾って沖縄よりも南なのね〜。早速日焼け止めを塗っておく。

タクシーの運転手さんはすんなりホテルへ。
しぇあしぇあ~(謝謝)

龍山寺

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電光掲示板に驚きを隠せない。
派手だなぁー南国感というか。
さっそく中に入ってみる。人々が熱心にお供えや祈りを捧げていた。台湾の寺院は地域の日常に根付いたものらしい。日本みたいに形骸化してない。
日常的なものだからこそ「こっちの方がよくね?」って電光掲示板とか付けちゃうのかな。

や~しかし困ったぞ。私は台湾式の祈り方とかお供え物とか、ルールがまったく分かっていなかった。
えーその線香とかどこでもらうの???
仕方ないのでぐるっと一周見て回り、今度は龍山寺手前にある地下街に入ってみた。

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中には時代を感じさせるガチャや、謎オブジェ、そして占い屋さんがたくさん入っている。
占い屋さんは日本語対応可能な場所が多かった。
せっかくだから占ってもらおうかなーとプラプラしているとやけに日本語のうまいおばさんが話しかけてきた。雰囲気もいいし占ってもらうことにする。

小部屋に入ると紙とペンを渡された。
これに名前でも書くのかな??と思ったら
「私がめちゃくちゃ占うので気になったことをメモしてね」
とのことだった。課外学習かよ。
「32歳で転職、40代から儲かる、あ、35歳でいい出会いがある」など事細かに私が死ぬまでをすごいスピードで教えてくれた。
私はただひたすらにメモ。まだ円と台湾ドルが脳内で換算出来てなくて、この占いにいくらかかっているのかわからないのだけど、たぶんまぁまぁ結構かかっているので聞き漏らすわけにはいかない。

一生懸命メモをしていると、ひとしきり話し終わったのか「悩みは?」と聞かれた。
今聞きます?最初じゃないの?
私は少し悩んで、「お金がほしいなぁ~」と純情な感情を伝えた。
占い師のおばさんは「特別よ、割と高いからね、これ。特別よ」と言い、金の鈴を出してきた。
「財」と一言、シンプルながらも非常に魅力的な漢字が書いてある。
「これを持って龍山寺に行って、このルートで祈って、ここで線香の煙を浴びて、ここで鈴を取り出して…」と細かい祈り方を教えてもらえた。
おおお~素敵。現地のルールを教えてもったので再び龍山寺へ行き、教えてもらった通りに祈ってきた。
ちょうど夕方だったのだけど、みんながお経?のようなものを大合唱していて、なんとも異国情緒があふれていて大変よかった。
あと派手なお寺のうしろに味のあるアパートが見えて、なんとも素敵なコントラストだった。

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うふふ、これで私もお金持ちね、とホクホクしながら次の場所へ。

士林夜市

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私、市場が好きなんです。
こういうとこは観光地化されてしまているから、もっとローカル感あるところがベストだったりするんだけど、有名だし来てみたかった士林夜市

アジアの市場と言えば再現度の低いパチモンの宝庫というイメージがあって、サブカルクソ女である私はパチモンとの出会いを楽しみにしていた。
しかし期待とは裏腹にそんなものはほぼなかった。
もしかしたらあったのかもしれないけど、相当にクオリティが上がってしまっており「ジブリっぽい何か」「ディズニーっぽい何か」というものは見つけることができなかった。ちゃんと再現できてしまっているのだ…。
これはかなりのテンションさげぽよ。

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適当に明日の服を買いながらフラフラと奥へ歩いてみる。
みんな屋台で夕食を食べているようだった。
私も何か食べたいなぁ~と思っていると、非常に私好みのイケメンおじさんが私の目に飛び込んできた。

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串にささった何かを売っている。なんだ、その食べ物は。衛生面は大丈夫なのか。でもイケメンだ。イケメンなら大丈夫だ。イケメンパワーで除菌されている。
あああ…でもちょっと歳だなぁ…あと10歳若かったら…あああ悔やまれる…。
私はおじさんに気づかれないように何枚もおじさんの写真を撮った。
あと動画も撮った。
ありがとう。ありがとうございます。この度は本当に。ありがとう。
お礼も込めて今日の夕食はここで購入することにした。
言葉がわからないし、正直これが何の肉でどういった食べ物なのかもまったくわからない。
なんとなく見た目でおいしそうなものを指さし、うふふイケメンと交流できたうふふと5本の串を購入した。

基本的に何かの肉…豚肉かな?だったのでおいしく食べられたのだけど、一本だけどうしても食べられなかったものがあった。
真っ黒い、四角い食べ物。
最初は肉だと思ってかぶりついたのにご飯のような触感…でも不思議な味…なんだこれは…。
急いでググってみると、どうやらこれは「豬血糕」という、もち米に豚の血を混ぜて固めたものらしい。

matome.naver.jp

うぐぐ…うぐぐぐぐ…急いでファミマに駆け込むとビールで流し込んだ。
帰ろう。

台湾にはセブンやファミマがたくさんあるので、帰りに何本かビールを買い込んでホテルでひとり二次会を開くのだ。

納期がつらい話

納期がつらいってお話です。延々クズ感が強いこと言ってます。

 

納期ってつらくない?納期守らなきゃだめ?ってググると、Yahoo!知恵袋とかで同じような質問をしている人がボコボコに袋叩きにされてるのを見ます。

みんなこわくない?

「〜しなければならない」思考の人が苦手で、まあそういう人も私のことは嫌いだろうからあまり日常生活では触れ合わないんですが、ネットで久しぶりにそういう感じに触れて、ぎゃ〜〜ってなりました。

私の仕事は納期を守らなくても死人でないもん!っていうのをブツブツ言いながら一応納期に仕上げてます。怒られるのが怖いから。

あーーストレスぅ〜〜〜〜!

納期のない世界に行きたいよー!

私がめちゃくちゃ楽観的で、スケジュール管理能力とかないのも原因だと思うのですが、みんなストレスなしに納期に間に合っているの?

クソごみクズみたいなものを仕上げてる人もいるじゃない!でも納期を守った方がえらいという風潮。ごみに意味はあるのか。

私は大学のころ課題が嫌で嫌で前日に突貫工事で終わらせたごみを出していました。つまり納期は守ってた。でも成績は悪いしなんのスキルも身に付いてない。ごみに意味はないのじゃ。

 

人に合わせられなくて浮きまくる残念な幼少期を反省し、社会人になってからはルールを重んじ、とても真面目なことを言い、意識も高め、無理な納期にも応じ、さらなるスキルアップをしたい!と思っていましたが、アラサーになるに連れ疲れました。

今思い返すと真面目な頃の私は他人にも真面目を強要するようなやつでした。私が真面目にやってるんだからあなただって真面目にやるべき!真面目にやれば出来ないことはない!的な。世の中出来ないことだらけですわ。

昔の私の方が正論で社会適合だったけどね。疲れたね。

今の仕事は好きだけど、納期とかそこら辺がむり。クソクオリティのものを出すのも恥ずかしいので誰か私を細かく管理してくれーーー。

以上、愚痴でした。

 

ずぶずぶのクズのお話

私がずぶずぶのクズかどうかはわからないのですが、勉強したくないから大学はデザイン系を選びました。
でもデザインも勉強だと気づき、やる気ゼロ。
まったく授業に出席せず、課題も作らず…でも大学もFランだったのでギリギリ卒業。

課題は最終提出日までに提出しないとさすがに単位がもらえないので、ゴミみたいなものを一日で仕上げて提出していました。
まじでゴミでした。落書き以下。
私は自分がこの程度の力しかないと認めたくないので、必死に課題に取り組むのを避けていたように思います。
1日でやったからこのレベルでも仕方ないね、と自分を慰めていました。

頑張ってもいいものが作れなくて自分の実力を知り、そこから自分を分析し力を伸ばしていくのが正しい姿だと思うのですが
努力をせず1日で天才的な才能を身に着けたいと思っている私には無理でした。


4年生の時、N先生に呼び出されました。
「就職は考えているのか」というお話でした。
さすがに就職はしたいですと答えると「好きなことを見つけなさい」と言われました。

こういう系の大学に進んでしまった以上、もう後戻りはできないので「好きなことはモノづくり」と私はセルフマインドコントロールをしていました。
「私はモノづくりが好き」「自分には才能がある」でも才能がないのを認めたくないので課題づくりはしないというクズ循環。

N先生に問われたとき「私はモノづくりが好きです!」とは答えることが出来ませんでした。
課題も出してない、出したとしてもゴミクズ…そこら辺を先生には見破られているので、言葉に詰まってしまいました。
N先生は「長時間やっていてもつらくない作業を仕事にしなさい」といいました。
ふ~~~んなるほどねぇ~~~と思って聞いていました。
あとから調べてみるとN先生は藝大卒だったので、私みたいなやつぶっ殺したかっただろうなと思います。
(このときは藝大が日本最難関の美大だとも知りませんでした)


好きなこと…好きなこと…
さすがに大学も4年生になったので、私も若干の焦りがありました。
絵を描くのは嫌い…そもそもクソ下手…そうだ、動画を撮ろう!!!!
という安易な考えで4年生の研究室は映像研究室を取りました。

思い立ったら即行動、というのが私の唯一の長所なので、さっそく自分で台本を書き、友人をかき集めて映像を撮ることにしました。
高校まで「将来は舞台女優になりたい!」と演劇にせっせか勤しんでいたので、演技力のある友人も多く、恵まれていました。
ここで才能が開花…するはずもなく「大人数をまとめるのってまじで無理」ということに気づいただけで終わりました。
照明、カメラ、音声、役者…気疲れで死ぬと思い、撮影は頓挫しました。
あのときのみんな、ごめんね。

ひとりで全部完結できるものがいい!と考えを改め、今度は手描きアニメーションに挑戦しました。
これが、ギリギリ私に合っていました。ギリギリね。
絵はクソ下手だけど、演劇をやっていた関係で間やテンポ感のコツは掴めていました。
なるほど、動画ならずっと作業してても苦じゃないなと思いました。
ただ絵を描くのは苦痛すぎました。


さて、4年生といえば就職活動なんですけど、これもいやだいやだと逃げ続けていました。
そんなことより友達とバイオハザードを毎日やり込んでいました。
友達に至ってはゾンビと肩がすれ違うだけで即死する難易度「プロフェッショナル(人知を超えた最凶難度!)」をクリアしていました。
毎日楽しかったのは間違いない。

しかし就職率を少しでも上げたい大学の事務局に呼び出されるようになりました。
このころは昼夜が逆転していたので、事務局からの電話がモーニングコールになっていました。
仕方ないので4年生の11月についに就職活動を開始。
みんなが崖っぷちで絶望と闘いながら頑張る中、「受かるならどこでもいい」という気持ちで就職活動をはじめました。

一応クリエイター系にいっとかないとなぁ~かっこつかないし…
さらに動画がやれるところで、絵を描かなくてよくて、でも人と協力して動画を作るのは嫌で、全部ひとりで完結させたくて…
15~30秒程度の動画を作る会社はないかなぁ~と調べていました。

クリエイター系っておしゃれで怖いんですよね。
私がデザインの勉強をまるでやってこなかったので「デザインは才能、センス」だと思っており、
そんなセンスの塊の人たちに自分を否定されるのは怖いし…
そんな中、運命的な出会いをはたします。
「テレビ番組のOP(15~30秒程度のアニメーション)」制作会社、しかも企業のWEBサイトを見に行ったらクッソダサい!!!!
ダサい私がクッソダサいと思うんだから本当にクッソダサい!!!!!!!!
ここなら私でもなんとかなりそう!というゴミクズみたいな考えで応募しました。

そして合格。
あとから聞いた話ですが、応募は私ひとりしかいなかったようです。
(あんなクソダサいサイトではまともなクリエイターの人々は嫌煙するんだと思います)
私は自分を受け入れてくれる場所を嗅ぎ分ける嗅覚に優れていました。

意外にもデザイナーの先輩は非常にまじめな方で、文字の頭も合わせられない、photoshopのレイヤースタイルもわからない私にゴリゴリ根気よくいろいろなことを教えてくれました。
その先輩に「自主制作しないやつは伸びない」と根気よく教えられ、何かしらをつくるようになってきたと思っています。
本当に私は運がよかった。感謝しかない。

先輩にゴリゴリ矯正してもらい、自力で転職できるようになり、更には一時フリーでも食つなぐことができるようになりました。
相変わらず自主制作アニメはレベルが低いんですが(どうにも絵が下手で根気がない)、動画やデザインについての心構えを教えてもらえたことは財産だと思います。

「長時間やっていてもつらくない作業を仕事にしなさい」という言葉を分岐点に、好きなことは何か、細分化して考えることができたのはとても運がよかったと思います。

N先生は卒業間際、かわいい女の子をひいきして評価して挙句口説き落とそうとしていて問題になっていました。
人間味があっていいと思います。


というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。
自分に合う映像制作を模索したい2018。

就職のお知らせ

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実は先月くらいから就職しました。
フリーランスで食べる分だけ稼いで、週休3日制くらいで楽しく生きよ~と思っていたのですが、「私最近世間から取り残されちゃったのでは…?みんなどこ?」と思って就活しました。

結論から言うと会社ってまじ疲れるなぁああああ!!!って感じです。
自分がまぁまぁ社会不適合なの忘れてたわ。
ひとりでいると比較対象がないから、自分がまともな奴だって勘違いしてた。なんならこの世界で5本の指に入る超絶まとも人間だと思ってた。社会人じゃないくせにね、図々しすぎだろ。
定時に出社する才能とか、人と可もなく不可もなくコミュニケーションをとる才能とか、もう全然ないの!つらい!
自我を殺す毎日。
会社でも自我を殺さないでいれる人もいると思うんだけど、私は無理だわ。

今年は会社でしか学べないことをしっかり学ぶ1年にしたいと思います。
毎月ちゃんと決まったお給料がもらえるって素晴らしいことだしね。
手に入れたお金で自分の作品を作ったりするぞ~!

タイのプーケットに弾丸旅行した話 2日目にして最終日

二日目

ホテルで朝食。
ホテルが広いのでバスで食堂まで移動し、雨季で豊富なフルーツを食べる。

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うん、充実感ある。

すでにチェックアウトしなければならないという狂気を感じる状態なんだけど仕方なし。
荷物をまとめてチェックアウトし、象のお兄さんを待つ。

Q.象のお兄さんとは?
私たちは本日、象にのるオプションをつけている。
象のお兄さんとは、その象乗り場まで送迎してくれるお兄さんのことである!今日の一大イベントである!!

一大イベントにも関わらず10分ほど遅刻してガチムチのお兄さんがやってきた。
お兄さんに予約メールを見せると「?」という顔をしてどこかへ電話をかけはじめてしまう。
まじで?この弾丸旅行でまた時間をロスさせます?
私はただでさえ短気なのに…「まぁいいから乗せちゃいますわ」みたいな南国の大らかさをここで発揮してくれよ。
ホテルの日本語通訳ができるお姉さんに助けを求める。しかしお姉さんは英語と日本語ができるだけで、タイ語は出来ない。
私たち :日本語
お姉さん:英語、日本語
お兄さん:タイ語
だめだ誰もこのお兄さんへ意思を伝達する術を知らない。

ゴタゴタすること30分。
ようやくお兄さんが「まぁいいから乗せちゃいますわ」とジェスチャーした。
ホテルの駐車場で異彩を放つきったねぇトラック?トゥクトゥク?に詰め込まれた。

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この車、ベッタベタにシールが貼ってある。
しかもかわいいシールじゃない。なんか体育館の床とかで線として機能するあのシールだ。
でも私は旅行でテンションが上がっていたし、無事に車に乗り込めた安堵からも「マジでイかしたデザインセンスだな」と思ったしそう言った。
友人は率直に「汚い」と返してきた。

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ビーチをぶっ飛ばして山奥へ。

象受付

象乗り場に到着する。

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何頭も象がいてテンションが上がるが約40分遅れ。もう死にそう。

しかも私たちはよりによってのんびり1時間お散歩コースを選択してしまっていた。
もうそんな時間ないんじゃない?
「この1時間コース30分とかに変えられません?」と受付のおばちゃんに聞いたら「変えらんない!」と怒られた。私は南国の大らかさなんてまぼろしって思った。
「これを服に貼って」とシールを渡される。
あのトゥクトゥクに貼ってあった体育館のシールだった。
つまり、あのシールは象に乗り終わった観光客たちのシールなわけで…デザインもくそもなくただのゴミであることが判明した。

エレファントトラッキング

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靴を脱いで象に乗る。おおお…生き物だから柔らかいし生暖かい…。

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象の背中にボックス席のようなものをくくり付けたもので、命綱もシートベルトも何ない。落ちたら一発アウト、ここだけ南国のゆるい感じがあふれている。人の命が軽い。
一応座席の前にロープをかけているが、ゆっるゆるのだるんだるんでこれに頼ったら落ちるということだけはわかる。

象使いのおじさんが愛想よく挨拶してくれた。
歯のない笑顔。錦糸町あたりで競馬新聞を読んでそうなおじさんだった。

出発した後もおじさんの孫が駆け寄ったりしてきてなかなか進まない。
ここまでくると私はもう好きにしておくれと思うようになっていた。

ちなみに私が使ったツアー?はこちら。

www.tripadvisor.jp

エレファントトラッキングは観光客に人気で、ビジネスとしてちゃんとしている箇所が多い中、こちらはあまり作りこまれていない、まじでなんか民家とか通るルートと聞いて心が躍ったのでここにした。
実際まじで作りこまれてない、営業も適当、普通に孫と話すなど自由な感じで私は好きだった。

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舗装されてない道をゆっさゆっさ歩くのでバランス感覚が超絶重要。
私は何度かずり落ちそうになった。
昨夜雨が降ったのか地面もぬかるんで象もふらついている。勘弁してくれ。

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山道を歩いていくと、海が見えた。
ここが記念撮影スポットらしい。
わ~きれい~と写真を撮っていると、おじさんは象から降り、石の上で寝てしまった。
「ええーっ」とリアクションすると満足そうにジョージョークと言ってくる。
ジョークじゃねぇから!降りるのやめて、象使いがいなくなったらこの象はどうなっちゃうの。

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どうやら言葉でも言うことを聞いてくれるらしく、象はおとなしくその場所にとどまっている。
おじさんが「その席を降りて、象の頭に乗ってごらん」とジェスチャーした。
この座席から降りるのも怖いのにそんなアンバランスなところに行ったら私死ぬのでは?
しかしおじさんは結構しつこいので勇気を出して頭まで行くことにした。
スカートだったので、しゃがんだ時におそらくパンツを見られたし、おじさんも覗いていた気がする。
私は毛とかはみ出してないかなと気が気じゃないけど今はスカートを気にするどころじゃない。このじじいやり手だ。松戸で競艇新聞読んでるだけのおっさんじゃなかった。

象の頭に乗るとおじさんが「写真撮ってあげる~」と言ってきた。…それはうれしい。
おじさんにカメラを渡すと「すご~い!すご~い!」と言いながらシャッターを押してくれた。ハイ、チーズと同意義に使っているが馬鹿にされている感しかない。
すご~い!を連呼されつつ友人と交代。
友人もすご~いすご~い!と言われながら写真を撮られていた。

森を抜けて、ここから胸アツな民家ゾーンに突入する。

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すご~い!犬とか鶏とかがそこら辺にいるの。私はここを通れただけで結構満足。
坂の緩急が激しくて何度か落ちそうになったけど、犬とか見れたし満足。

民家ゾーンを通り過ぎるとおじさんがいそいそと箱を取り出してきた。
蓋を開けると中には象のペンダント。
「いらない?」とのこと。
「いくら?」と聞いたら「2000バーツ」と言われた。たっけぇわ!7000円かよ!
いらないと言ったらおじさんは悲しい顔をしてまた象を歩かせ始めた。

そこからすぐにスタート地点の受付に到着。
1時間なんてあっという間だった。30分にしていたら物足りなかったと思うので満足。
1時間も象に乗って楽しいのか…?と思っていたがこれが結構楽しかった。

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私たちの前を歩いていた女子大生たちは象使いのお兄さんにえらくチヤホヤされまくってていいなぁと思った。
彼女らと帰りの送迎車で一緒になったが「まじでさ~しつこかったよね~」と散々に言われていたので報われないな…と思った。

ランチとショッピング

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地球の歩き方に書いていた、バナナウォークへ。
最近出来た大型ショッピングモール、と地球の歩き方に書いていたのだが…廃れてる感があった。
昨日の夕食の件もあり、地球の歩き方への不信感がすごい。許さん…と思ったが仕方ないので周りをふらふらと歩く。

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おしゃれなカフェで食事をし、軽くお土産を買うともう時間。はい時間です~終了です~。
ホテルへ帰ると昨日のタクシーのおじさんが私たちを待っていた。
ついでだから帰りのタクシーの予約をしておいたのだ。適当感がすごいからてっきり忘れられたと思っていたのに。友人が「ほんとに来た…」と驚いていた。
来なかったら空港に行けないから来てくれて大感謝なんだけども。

帰国

またクアラルンプールで乗り継いでの帰国。
クアラルンプールでの待ち時間、お金をすべて使ってしまおうと葉巻を買ったりコーヒーを飲んだりして頑張って消費した。
コーヒーはギリギリ普通のものが飲めず「エスプレッソで…」と頼んだら「ちっちゃいよ!すっごいちっちゃいよ!」と店員さんに心配され恥ずかしかった。いいんです、ちっちゃくて…その分しかお金ないから…。

途中飛行機のゲートが変わるアクシデントもあったけど無事に乗れて一安心。
ゲートが変わったことを知らずに別の場所で待ち続けるマレーシア人っぽいおじさんに「ゲートが変わったみたいですよ」と教えたらその後の英語のチンプンカンプンなアナウンスにうろたえる私たちに親切にしてくれたので情けは人のためならずだなと思った。
徳々ポイントを貯めることは大切。

日本に帰ると友人が気持ち悪いと言い出し、成田空港の病院に連行されていった。点滴を受けるらしい。ガチじゃん。
私も疲れてるし帰りたいなぁと思ったけど良心の呵責もあり喫茶店で時間を潰した。
点滴を打ってもまったく元気になった様子はなく、その後聞いた話によると1週間会社を休んだらしい。
結局1週間有給かよ!!!!!

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タイのプーケットに弾丸旅行した話

無職なのに何も遊んでなくて、何とかして海外に行きたいと思っていた。
特にタイに行きタイと思っていた。
昔、いいデザインをする先輩がタイによく行っていたような気がするので、タイに行ったら私もいいデザインができるんじゃないかと思った。

ところで、無職になってからすぐにひとりで海外旅行に行ったことがある。
そこで旅行っていうものは誰かと感情や行動を共有するのが楽しいんだなぁと気づいた。
ひとりで行ったところで写真撮ったりするしかないからね。わぁすごい!って思っても隣にすごいね!!って言える人がいないし。

なので今回は友人を誘って行こうと思ったが軒並み断られた。
みんな仕事で忙しいらしい。有給使えよ!
でも絶対に行きたい!タイに行きタイ!アジアな感じに触れたい!

有給が使えないっていうなら3連休でタイに行けばいいのでは…?と考えた。私はよく世界地図を理解していなかった。

その話をしたらバカの友達が引っかかってくれた。
「翌日会社行くの疲れちゃうから、3連休のラスト1日には帰国して休んでたいなぁ!」ともっとバカなことを言い出した。
私は、たぶん何とかなるよ!と答えた。

金曜:夜出発
土曜:昼到着
日曜:夕方出発
月曜:早朝帰国

私はアラサーだけど、まだまだ若いつもりでいたし大学生のころは夜行バスとか使ってたから何とかなると信じ切っていた。
東京から大阪に行くくらいのノリでいた。

1日目 出国

20時くらいに成田空港で待ち合わせ。
私は昼にたくさん寝たけど、友人は仕事終わりなので既に疲れている。私は「あ、これは後々険悪になるな」と思った。

飛行機に乗って、まずはマレーシアのクアラルンプールへ。
そう、なんと飛行機代を浮かすために直行便ではなく乗り継ぎを行う。

途中クソまずい機内食を食べつつ、まだ心は浮足立ってる。念願のタイに行けるのがうれしい。
本当はバンコクに行きたかったけど、友人が「海に行きたい!」と言い出したのでプーケットになった。
(海に行きたいってことはゆっくりしたいってことなのに、こんな弾丸でいいのか…?)と疑問に思ったが友人に逃げられては困るので「プーケットの海はきれいだよ!ゆっくりしようね!」と言っておいた。

クアラルンプール到着

深夜4時くらいだったと思う。
ネットで調べた事前情報によると、ホテルがあるのでそこで仮眠ができるらしい。
しかし空港が広すぎてなかなか辿りつけない上に案内のお姉さんと意思疎通ができない。

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何度か空港内の電車???を行ったり来たりしてようやくホテルにたどり着いたと思ったら、フロントの人は英語がちんぷんかんぷんな私たちにしびれをきらして「もうない、部屋ないない(推測)」と言って追い出されてしまった。

友人がぶち切れ寸前でやばい。

仕方なく空港を歩いていると、みんな椅子の上で仮眠をとっている。
「もう私たちも椅子で寝る?」と聞くも無視される。

色々と絶望的だったが、搭乗ゲートのほうに仮眠室のような小さなホテルを見つけた。
ひと部屋空いてるとのことで早速チェックインした。
数時間しか眠れないけど空港を彷徨うより全然マシ!雨音を聞きつつ仮眠に入る。

起床

眠いが起きる。プーケット行きの飛行機に乗らなきゃいけないし、このままここにいると延滞料金を取られる。

空港には人が増え始め、飲食店も開店していた。
まずはごはんを食べよう。

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何だか異国感があってわくわくしはじめる私とは対照的に友人は淀んでいた。
そもそも旅行で「海のあるところでゆっくりしたい」っていうタイプだし「文化!歴史!観光!」な私とは合わないんだろうな。旅行でゆっくりするって何だよ。ハワイ行けよ。
こりゃ致命的だなと思いながら次々と飛び立っていく飛行機を眺めた。

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もうすぐ私たちも搭乗の時間。

プーケット到着

梅雨の時期だけど晴れててめっちゃ嬉しい!
空港からタクシーが出ているので大人しくそれに乗る。ぼったくりが云々とかよく聞くけど私たちには時間がない。すでに帰国の時が刻一刻と近付いている。

運転手にホテルの地図を渡すとOK!と車を出してくれた。
空港の近くの民家はカラフルでとても楽しい。

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しばらく進んでいると、突然タクシー運転手が小屋みたいな営業所の前で車を止めてしまった。
車を降りて「コーヒー飲もうよ」みたいなことを言ってくる。
こっちは帰国まで24時間を切ってるんだけど…。

営業所からおばちゃんが出てくると「帰りのタクシーも予約してよ」と言ってきた。
おまけに「プーケットファンタシー」という象のショーのパンフレットも出してくる。
知ってるよ、それ見ようかと思ったけど時間がなさ過ぎて断念したやつだよ。まさか現地で薦められるとは思わなかったよ。
「私たちは明日の4時にはここを出る」
と言ったらえらく驚いていた。やっぱりそういう反応になるよね、常識的にね。

はやくホテルに連れてって!と車に乗り込むとおばちゃんがウィンクしながら「ラジオはこれよね」と韓国語のラジオを流してくれた。
ジャパニーズだわ、くそ。

ホテル到着

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めちゃくちゃよいホテル。めちゃくちゃよい。広いし、よい。テンションがだいぶあがってきた。
しかしチェックインが14時からなので部屋に入れるわけもなく、あと2時間を潰さなければならないので空港からこちらに来るときに見つけた射撃場へ行くことにした。

プーケットシューティングレンジ

看板のB級感がすごい。本当に撃てるのか…?

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中に入ると一応銃が並べられていた。ひょろひょろしたお兄さんがどれ撃ちたいの?と近寄ってきた。
私は運動神経とかないし、大きい銃は怖いので普通のハンドガンを選択。
友人は射撃への憧れがあり、アイアムアヒーローを愛読していたため「英雄になる」とショットガンを選択していた。
肩が外れても知らない。

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ここの係員のお兄さんは今まで会った誰よりもジェスチャーがうまく、銃の扱いの説明もとてもわかりやすい。
まぁ扱ってるものが銃だから説明ミスは許されないんだろうけど、言葉の壁ってまじでジェスチャーで乗り越えられるんだなと感動した。

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狙い方、構え方など諸注意が終わると、突然お兄さんがカメラを取り出し私の前にやってきた。
どうやら銃を構えているところをイカした感じに撮ってくれるらしい。
いくら実弾を込める前とは言え、銃を構えた人間の前に立つなんて嫌だなぁと思いつつ、結構うまく撮ってくれるもんだからあとで購入してしまった。
くそ~コンデジで撮った写真なのに商売上手。

友達はショットガンで軽く肩を壊していた。

薬莢も持ち帰れたりするの?とお兄さんに聞いたら、手錠をされて連行されていくジェスチャーをしてくれた。さすがにだめらしい。

ランチ

予想よりずっと早く射撃が終わってしまい、ホテルのチェックインまではまだ1時間以上残ってしまった。
次はお昼ご飯に繰り出す。
せっかくなので海の見えるレストランでビールを頼む。めちゃおしゃれ。

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私たちの目の前にアジア系の女性ひとりと男性ふたりのグループがいて、女性が一心不乱に自撮りしている。
自撮りでは足りなくなった彼女は店員を呼びつけるとビーチの方まで歩いていき、さらに店員に一心不乱に撮影されていた。
疲れ果てた私たちはただただその不思議な光景を黙って見つめた。

テルチェックイン

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ホテルの部屋に案内されて、あまりの大きさに感動した。
うわわ~ここに住みたい!!ほんと何で弾丸旅行にしちゃったんだろ…と悲しい気持ちに。
こういうリゾートって最低でも1週間は休みを取ってぼ~っとするものなのでは…?うあああばかだったなぁあああ!フルーツのバスケットも置いてある。うわあああ食べる暇もないんだよおおお!

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早速ホテルのプールへ。
この日のために3キロやせる!やせてビキニの水着を着る!と思っていたけど1キロたりとも痩せなかったので水着はあきらめた。
友人はそもそも泳げない。
泳げないのになんでここまで海にこだわるのかわからない。しっかりして。

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プールサイドには野良猫が住み着いていいるようだった。
店員さんがかわいがりすぎて毛艶がはんぱじゃなくいい。こいつほんとに野良猫かよというレベル。骨格もきれいでかわいい。
なんかおしゃれなカクテルを飲みつつ猫を触る。弾丸旅行唯一の癒し。

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猫好きの友人がまったく猫を触らないので触れば?と聞いたら病気がこわいからやめとくと言われた。
まぁその通りなんですけども。アクティブ感ゼロだなこいつと思った。

タイ古式マッサージ

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プールの近くにタイ古式マッサージがあったので早速体験。
気持ちよすぎてグエッグェッとカエルが潰されたみたいな声が出る。恥ずかしい。
しかもそのまま寝てしまった。恐ろしすぎる。タイ古式マッサージ

終わって起こされるとあたりはもう暗くなっていた。はやい、時間の経過がはやすぎる。
しかし写真を見返す限りもう2泊はしたんじゃないかという充実具合。恐ろしい。the日本人の旅行って感じ。めっちゃ詰め込んで「ここに行った!これを見た!」という体験を重視するやつ。

夕食を食べよう!

そんなことも言ってられないので夕食を食べに外へ繰り出す。
今回、めっちゃ楽しみにしていたトゥクトゥクに乗る!

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これめっちゃかわいくない??タイのタクシーみたいなやつ。
いろんなデザインのトゥクトゥクが走っててめちゃかわ。
象の次に乗りたかったトゥクトゥクに乗れて満足!風を切って走るのが気持ちいい~!

私は普段、食べログも見ないし旅行パンフレットも見ないし行き当たりばったりで 良さそうな店を探すんだけど、友人がいるし美味しいものを食べたかったので今回は地球の歩き方に頼ることにした。
日本人旅行者の多数が愛読している地球の歩き方なら失敗はあるまい。

着いたのはビュッフェ形式のホテルのレストラン。
ビュッフェ形式のホテルのレストラン!といえば私の中では女子定番で、かつ美味しいものをたくさん食べることができるイメージ。数少ないタイでの食事、外すわけにはいかんのだ。
自分で料理を盛ると残飯みたいな見た目になって嫌なんだよなぁと思いつつ、地球の歩き方に乗っていたし外れないだろと食べてみるとどの料理も冷えていてまずい。これまじで一流ホテルの味なの?まじなの?
周りでは白人たちが美味しいとご飯を食べている。
冷えたから揚げ、しなびた野菜…よくよく考えたらこの場にタイ料理が存在しない。
そんな馬鹿なことってある?
地球の歩き方を見てみると「白人御用達」と書いてある。
つ、つまりあちらの方々の生活圏の食事であって、タイ料理が置いていない…?
友人のほうを見るとすでに1皿食べ終え「おなかいっぱいかな」と食べるのを諦めてしまっているようだった。つらい。

ここの写真が一枚もないことからも当時の悲惨な状態がわかる。

夜の街を歩く

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タイといえば夜遊び。
屋台を見たり、ちょっとお酒を飲んだりするのを楽しみにしていた。アユタヤにいけないなら、私はここを全力で楽しもうと思っていた。

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しかし問題は友人である。
普段から夜遊びをしないようなまともな人間なので、タイの雰囲気に「なんか怖いね…」と引いてしまっている。
海外に来てどうやったらここまでテンション下げられるんだよ。がんばれ。

私なんでこいつと友達なんだろう…と思いながらお土産屋さんを覗いて歩くとかわいいトゥクトゥクミニカーを発見。友人とおそろいで購入した。
私と友人の最初で最後のよい思い出となる。夜にしてやっとだよ。旅の相性ってあるなぁとしみじみ感じた。

「今日は疲れすぎて酒を飲んだら気絶する」と言われ、結局どのバーにも入店せず…。
せめて、せめて最後だけは…なんか夜遊び感がほしい…!とドゥクドゥク爆音を鳴らすトゥクトゥクを拾った。いええーーーーい開放感!めちゃくちゃイカす!かっこいい!光ってるしドゥクドゥクしてる。

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しかしめちゃくちゃかっこいいと思ったのは最初だけで、高級ホテルにドゥクドゥク爆音を鳴らしながら帰るのは少し恥ずかしかった。

あああ本当に帰宅してしまった。
しかもホテルの貴重品BOXの暗証番号を立て続けに3回間違えてしまい、従業員のお姉さんを呼ぶ羽目になった。恥しかかいてないし時間のロスしかしていない。一体何が悪いの?

明日こそは…絶対に充実させる…もう帰るけど…と思いながら就寝。絶対に充実させてやるんだ…。