じょんのび

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ずぶずぶのクズのお話

私がずぶずぶのクズかどうかはわからないのですが、勉強したくないから大学はデザイン系を選びました。
でもデザインも勉強だと気づき、やる気ゼロ。
まったく授業に出席せず、課題も作らず…でも大学もFランだったのでギリギリ卒業。

課題は最終提出日までに提出しないとさすがに単位がもらえないので、ゴミみたいなものを一日で仕上げて提出していました。
まじでゴミでした。落書き以下。
私は自分がこの程度の力しかないと認めたくないので、必死に課題に取り組むのを避けていたように思います。
1日でやったからこのレベルでも仕方ないね、と自分を慰めていました。

頑張ってもいいものが作れなくて自分の実力を知り、そこから自分を分析し力を伸ばしていくのが正しい姿だと思うのですが
努力をせず1日で天才的な才能を身に着けたいと思っている私には無理でした。


4年生の時、N先生に呼び出されました。
「就職は考えているのか」というお話でした。
さすがに就職はしたいですと答えると「好きなことを見つけなさい」と言われました。

こういう系の大学に進んでしまった以上、もう後戻りはできないので「好きなことはモノづくり」と私はセルフマインドコントロールをしていました。
「私はモノづくりが好き」「自分には才能がある」でも才能がないのを認めたくないので課題づくりはしないというクズ循環。

N先生に問われたとき「私はモノづくりが好きです!」とは答えることが出来ませんでした。
課題も出してない、出したとしてもゴミクズ…そこら辺を先生には見破られているので、言葉に詰まってしまいました。
N先生は「長時間やっていてもつらくない作業を仕事にしなさい」といいました。
ふ~~~んなるほどねぇ~~~と思って聞いていました。
あとから調べてみるとN先生は藝大卒だったので、私みたいなやつぶっ殺したかっただろうなと思います。
(このときは藝大が日本最難関の美大だとも知りませんでした)


好きなこと…好きなこと…
さすがに大学も4年生になったので、私も若干の焦りがありました。
絵を描くのは嫌い…そもそもクソ下手…そうだ、動画を撮ろう!!!!
という安易な考えで4年生の研究室は映像研究室を取りました。

思い立ったら即行動、というのが私の唯一の長所なので、さっそく自分で台本を書き、友人をかき集めて映像を撮ることにしました。
高校まで「将来は舞台女優になりたい!」と演劇にせっせか勤しんでいたので、演技力のある友人も多く、恵まれていました。
ここで才能が開花…するはずもなく「大人数をまとめるのってまじで無理」ということに気づいただけで終わりました。
照明、カメラ、音声、役者…気疲れで死ぬと思い、撮影は頓挫しました。
あのときのみんな、ごめんね。

ひとりで全部完結できるものがいい!と考えを改め、今度は手描きアニメーションに挑戦しました。
これが、ギリギリ私に合っていました。ギリギリね。
絵はクソ下手だけど、演劇をやっていた関係で間やテンポ感のコツは掴めていました。
なるほど、動画ならずっと作業してても苦じゃないなと思いました。
ただ絵を描くのは苦痛すぎました。


さて、4年生といえば就職活動なんですけど、これもいやだいやだと逃げ続けていました。
そんなことより友達とバイオハザードを毎日やり込んでいました。
友達に至ってはゾンビと肩がすれ違うだけで即死する難易度「プロフェッショナル(人知を超えた最凶難度!)」をクリアしていました。
毎日楽しかったのは間違いない。

しかし就職率を少しでも上げたい大学の事務局に呼び出されるようになりました。
このころは昼夜が逆転していたので、事務局からの電話がモーニングコールになっていました。
仕方ないので4年生の11月についに就職活動を開始。
みんなが崖っぷちで絶望と闘いながら頑張る中、「受かるならどこでもいい」という気持ちで就職活動をはじめました。

一応クリエイター系にいっとかないとなぁ~かっこつかないし…
さらに動画がやれるところで、絵を描かなくてよくて、でも人と協力して動画を作るのは嫌で、全部ひとりで完結させたくて…
15~30秒程度の動画を作る会社はないかなぁ~と調べていました。

クリエイター系っておしゃれで怖いんですよね。
私がデザインの勉強をまるでやってこなかったので「デザインは才能、センス」だと思っており、
そんなセンスの塊の人たちに自分を否定されるのは怖いし…
そんな中、運命的な出会いをはたします。
「テレビ番組のOP(15~30秒程度のアニメーション)」制作会社、しかも企業のWEBサイトを見に行ったらクッソダサい!!!!
ダサい私がクッソダサいと思うんだから本当にクッソダサい!!!!!!!!
ここなら私でもなんとかなりそう!というゴミクズみたいな考えで応募しました。

そして合格。
あとから聞いた話ですが、応募は私ひとりしかいなかったようです。
(あんなクソダサいサイトではまともなクリエイターの人々は嫌煙するんだと思います)
私は自分を受け入れてくれる場所を嗅ぎ分ける嗅覚に優れていました。

意外にもデザイナーの先輩は非常にまじめな方で、文字の頭も合わせられない、photoshopのレイヤースタイルもわからない私にゴリゴリ根気よくいろいろなことを教えてくれました。
その先輩に「自主制作しないやつは伸びない」と根気よく教えられ、何かしらをつくるようになってきたと思っています。
本当に私は運がよかった。感謝しかない。

先輩にゴリゴリ矯正してもらい、自力で転職できるようになり、更には一時フリーでも食つなぐことができるようになりました。
相変わらず自主制作アニメはレベルが低いんですが(どうにも絵が下手で根気がない)、動画やデザインについての心構えを教えてもらえたことは財産だと思います。

「長時間やっていてもつらくない作業を仕事にしなさい」という言葉を分岐点に、好きなことは何か、細分化して考えることができたのはとても運がよかったと思います。

N先生は卒業間際、かわいい女の子をひいきして評価して挙句口説き落とそうとしていて問題になっていました。
人間味があっていいと思います。


というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。
自分に合う映像制作を模索したい2018。