タイのプーケットに弾丸旅行した話

無職なのに何も遊んでなくて、何とかして海外に行きたいと思っていた。
特にタイに行きタイと思っていた。
昔、いいデザインをする先輩がタイによく行っていたような気がするので、タイに行ったら私もいいデザインができるんじゃないかと思った。

ところで、無職になってからすぐにひとりで海外旅行に行ったことがある。
そこで旅行っていうものは誰かと感情や行動を共有するのが楽しいんだなぁと気づいた。
ひとりで行ったところで写真撮ったりするしかないからね。わぁすごい!って思っても隣にすごいね!!って言える人がいないし。

なので今回は友人を誘って行こうと思ったが軒並み断られた。
みんな仕事で忙しいらしい。有給使えよ!
でも絶対に行きたい!タイに行きタイ!アジアな感じに触れたい!

有給が使えないっていうなら3連休でタイに行けばいいのでは…?と考えた。私はよく世界地図を理解していなかった。

その話をしたらバカの友達が引っかかってくれた。
「翌日会社行くの疲れちゃうから、3連休のラスト1日には帰国して休んでたいなぁ!」ともっとバカなことを言い出した。
私は、たぶん何とかなるよ!と答えた。

金曜:夜出発
土曜:昼到着
日曜:夕方出発
月曜:早朝帰国

私はアラサーだけど、まだまだ若いつもりでいたし大学生のころは夜行バスとか使ってたから何とかなると信じ切っていた。
東京から大阪に行くくらいのノリでいた。

1日目 出国

20時くらいに成田空港で待ち合わせ。
私は昼にたくさん寝たけど、友人は仕事終わりなので既に疲れている。私は「あ、これは後々険悪になるな」と思った。

飛行機に乗って、まずはマレーシアのクアラルンプールへ。
そう、なんと飛行機代を浮かすために直行便ではなく乗り継ぎを行う。

途中クソまずい機内食を食べつつ、まだ心は浮足立ってる。念願のタイに行けるのがうれしい。
本当はバンコクに行きたかったけど、友人が「海に行きたい!」と言い出したのでプーケットになった。
(海に行きたいってことはゆっくりしたいってことなのに、こんな弾丸でいいのか…?)と疑問に思ったが友人に逃げられては困るので「プーケットの海はきれいだよ!ゆっくりしようね!」と言っておいた。

クアラルンプール到着

深夜4時くらいだったと思う。
ネットで調べた事前情報によると、ホテルがあるのでそこで仮眠ができるらしい。
しかし空港が広すぎてなかなか辿りつけない上に案内のお姉さんと意思疎通ができない。

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何度か空港内の電車???を行ったり来たりしてようやくホテルにたどり着いたと思ったら、フロントの人は英語がちんぷんかんぷんな私たちにしびれをきらして「もうない、部屋ないない(推測)」と言って追い出されてしまった。

友人がぶち切れ寸前でやばい。

仕方なく空港を歩いていると、みんな椅子の上で仮眠をとっている。
「もう私たちも椅子で寝る?」と聞くも無視される。

色々と絶望的だったが、搭乗ゲートのほうに仮眠室のような小さなホテルを見つけた。
ひと部屋空いてるとのことで早速チェックインした。
数時間しか眠れないけど空港を彷徨うより全然マシ!雨音を聞きつつ仮眠に入る。

起床

眠いが起きる。プーケット行きの飛行機に乗らなきゃいけないし、このままここにいると延滞料金を取られる。

空港には人が増え始め、飲食店も開店していた。
まずはごはんを食べよう。

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何だか異国感があってわくわくしはじめる私とは対照的に友人は淀んでいた。
そもそも旅行で「海のあるところでゆっくりしたい」っていうタイプだし「文化!歴史!観光!」な私とは合わないんだろうな。旅行でゆっくりするって何だよ。ハワイ行けよ。
こりゃ致命的だなと思いながら次々と飛び立っていく飛行機を眺めた。

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もうすぐ私たちも搭乗の時間。

プーケット到着

梅雨の時期だけど晴れててめっちゃ嬉しい!
空港からタクシーが出ているので大人しくそれに乗る。ぼったくりが云々とかよく聞くけど私たちには時間がない。すでに帰国の時が刻一刻と近付いている。

運転手にホテルの地図を渡すとOK!と車を出してくれた。
空港の近くの民家はカラフルでとても楽しい。

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しばらく進んでいると、突然タクシー運転手が小屋みたいな営業所の前で車を止めてしまった。
車を降りて「コーヒー飲もうよ」みたいなことを言ってくる。
こっちは帰国まで24時間を切ってるんだけど…。

営業所からおばちゃんが出てくると「帰りのタクシーも予約してよ」と言ってきた。
おまけに「プーケットファンタシー」という象のショーのパンフレットも出してくる。
知ってるよ、それ見ようかと思ったけど時間がなさ過ぎて断念したやつだよ。まさか現地で薦められるとは思わなかったよ。
「私たちは明日の4時にはここを出る」
と言ったらえらく驚いていた。やっぱりそういう反応になるよね、常識的にね。

はやくホテルに連れてって!と車に乗り込むとおばちゃんがウィンクしながら「ラジオはこれよね」と韓国語のラジオを流してくれた。
ジャパニーズだわ、くそ。

ホテル到着

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めちゃくちゃよいホテル。めちゃくちゃよい。広いし、よい。テンションがだいぶあがってきた。
しかしチェックインが14時からなので部屋に入れるわけもなく、あと2時間を潰さなければならないので空港からこちらに来るときに見つけた射撃場へ行くことにした。

プーケットシューティングレンジ

看板のB級感がすごい。本当に撃てるのか…?

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中に入ると一応銃が並べられていた。ひょろひょろしたお兄さんがどれ撃ちたいの?と近寄ってきた。
私は運動神経とかないし、大きい銃は怖いので普通のハンドガンを選択。
友人は射撃への憧れがあり、アイアムアヒーローを愛読していたため「英雄になる」とショットガンを選択していた。
肩が外れても知らない。

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ここの係員のお兄さんは今まで会った誰よりもジェスチャーがうまく、銃の扱いの説明もとてもわかりやすい。
まぁ扱ってるものが銃だから説明ミスは許されないんだろうけど、言葉の壁ってまじでジェスチャーで乗り越えられるんだなと感動した。

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狙い方、構え方など諸注意が終わると、突然お兄さんがカメラを取り出し私の前にやってきた。
どうやら銃を構えているところをイカした感じに撮ってくれるらしい。
いくら実弾を込める前とは言え、銃を構えた人間の前に立つなんて嫌だなぁと思いつつ、結構うまく撮ってくれるもんだからあとで購入してしまった。
くそ~コンデジで撮った写真なのに商売上手。

友達はショットガンで軽く肩を壊していた。

薬莢も持ち帰れたりするの?とお兄さんに聞いたら、手錠をされて連行されていくジェスチャーをしてくれた。さすがにだめらしい。

ランチ

予想よりずっと早く射撃が終わってしまい、ホテルのチェックインまではまだ1時間以上残ってしまった。
次はお昼ご飯に繰り出す。
せっかくなので海の見えるレストランでビールを頼む。めちゃおしゃれ。

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私たちの目の前にアジア系の女性ひとりと男性ふたりのグループがいて、女性が一心不乱に自撮りしている。
自撮りでは足りなくなった彼女は店員を呼びつけるとビーチの方まで歩いていき、さらに店員に一心不乱に撮影されていた。
疲れ果てた私たちはただただその不思議な光景を黙って見つめた。

テルチェックイン

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ホテルの部屋に案内されて、あまりの大きさに感動した。
うわわ~ここに住みたい!!ほんと何で弾丸旅行にしちゃったんだろ…と悲しい気持ちに。
こういうリゾートって最低でも1週間は休みを取ってぼ~っとするものなのでは…?うあああばかだったなぁあああ!フルーツのバスケットも置いてある。うわあああ食べる暇もないんだよおおお!

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早速ホテルのプールへ。
この日のために3キロやせる!やせてビキニの水着を着る!と思っていたけど1キロたりとも痩せなかったので水着はあきらめた。
友人はそもそも泳げない。
泳げないのになんでここまで海にこだわるのかわからない。しっかりして。

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プールサイドには野良猫が住み着いていいるようだった。
店員さんがかわいがりすぎて毛艶がはんぱじゃなくいい。こいつほんとに野良猫かよというレベル。骨格もきれいでかわいい。
なんかおしゃれなカクテルを飲みつつ猫を触る。弾丸旅行唯一の癒し。

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猫好きの友人がまったく猫を触らないので触れば?と聞いたら病気がこわいからやめとくと言われた。
まぁその通りなんですけども。アクティブ感ゼロだなこいつと思った。

タイ古式マッサージ

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プールの近くにタイ古式マッサージがあったので早速体験。
気持ちよすぎてグエッグェッとカエルが潰されたみたいな声が出る。恥ずかしい。
しかもそのまま寝てしまった。恐ろしすぎる。タイ古式マッサージ

終わって起こされるとあたりはもう暗くなっていた。はやい、時間の経過がはやすぎる。
しかし写真を見返す限りもう2泊はしたんじゃないかという充実具合。恐ろしい。the日本人の旅行って感じ。めっちゃ詰め込んで「ここに行った!これを見た!」という体験を重視するやつ。

夕食を食べよう!

そんなことも言ってられないので夕食を食べに外へ繰り出す。
今回、めっちゃ楽しみにしていたトゥクトゥクに乗る!

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これめっちゃかわいくない??タイのタクシーみたいなやつ。
いろんなデザインのトゥクトゥクが走っててめちゃかわ。
象の次に乗りたかったトゥクトゥクに乗れて満足!風を切って走るのが気持ちいい~!

私は普段、食べログも見ないし旅行パンフレットも見ないし行き当たりばったりで 良さそうな店を探すんだけど、友人がいるし美味しいものを食べたかったので今回は地球の歩き方に頼ることにした。
日本人旅行者の多数が愛読している地球の歩き方なら失敗はあるまい。

着いたのはビュッフェ形式のホテルのレストラン。
ビュッフェ形式のホテルのレストラン!といえば私の中では女子定番で、かつ美味しいものをたくさん食べることができるイメージ。数少ないタイでの食事、外すわけにはいかんのだ。
自分で料理を盛ると残飯みたいな見た目になって嫌なんだよなぁと思いつつ、地球の歩き方に乗っていたし外れないだろと食べてみるとどの料理も冷えていてまずい。これまじで一流ホテルの味なの?まじなの?
周りでは白人たちが美味しいとご飯を食べている。
冷えたから揚げ、しなびた野菜…よくよく考えたらこの場にタイ料理が存在しない。
そんな馬鹿なことってある?
地球の歩き方を見てみると「白人御用達」と書いてある。
つ、つまりあちらの方々の生活圏の食事であって、タイ料理が置いていない…?
友人のほうを見るとすでに1皿食べ終え「おなかいっぱいかな」と食べるのを諦めてしまっているようだった。つらい。

ここの写真が一枚もないことからも当時の悲惨な状態がわかる。

夜の街を歩く

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タイといえば夜遊び。
屋台を見たり、ちょっとお酒を飲んだりするのを楽しみにしていた。アユタヤにいけないなら、私はここを全力で楽しもうと思っていた。

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しかし問題は友人である。
普段から夜遊びをしないようなまともな人間なので、タイの雰囲気に「なんか怖いね…」と引いてしまっている。
海外に来てどうやったらここまでテンション下げられるんだよ。がんばれ。

私なんでこいつと友達なんだろう…と思いながらお土産屋さんを覗いて歩くとかわいいトゥクトゥクミニカーを発見。友人とおそろいで購入した。
私と友人の最初で最後のよい思い出となる。夜にしてやっとだよ。旅の相性ってあるなぁとしみじみ感じた。

「今日は疲れすぎて酒を飲んだら気絶する」と言われ、結局どのバーにも入店せず…。
せめて、せめて最後だけは…なんか夜遊び感がほしい…!とドゥクドゥク爆音を鳴らすトゥクトゥクを拾った。いええーーーーい開放感!めちゃくちゃイカす!かっこいい!光ってるしドゥクドゥクしてる。

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しかしめちゃくちゃかっこいいと思ったのは最初だけで、高級ホテルにドゥクドゥク爆音を鳴らしながら帰るのは少し恥ずかしかった。

あああ本当に帰宅してしまった。
しかもホテルの貴重品BOXの暗証番号を立て続けに3回間違えてしまい、従業員のお姉さんを呼ぶ羽目になった。恥しかかいてないし時間のロスしかしていない。一体何が悪いの?

明日こそは…絶対に充実させる…もう帰るけど…と思いながら就寝。絶対に充実させてやるんだ…。

どうぶつの森を始めたけど読み込み遅すぎません?

全然更新してない。
「見られていることは意識せずに好きなことを書こう!」ってコンセプトで始めているのに見られてるって意識してない??月に5回しかアクセスがないブログなくせに見られるって意識してない??一発面白い記事書いたら運よくバズったりしないなぁ~とか意識してない??
しっかりして。

まず「全然更新してなぁ~い」ってワードが、その昔やってた個人同人サイトの放置ブログの出だしっぽくてイケてないですね。
その次に来るワードは「お待ちしてる皆様には申し訳ないです><(←そんなもの好きいるのか;)」あたりでしょうか。どうでしょうか。

書くこともないので毎日やってるどうぶつの森のスクショでも貼っております。
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これ全然面白くないのに毎日やっちゃうのマジックすぎません?
任天堂マジック。
何をするにも読み込み読み込み読み込み…フレンドのいいね返しとかワンクリックで全員処理してくれるようにはいつなるのかしら。
バザーも読み込み、どこへ行くにも読み込み、動物たちからの尽きることのない要望、パシリ、好きな家具を作ろうにも足りない素材…
すごい作業ゲーなのに続けてしまうのは「ちょうどいい手軽さ」と「デザインのかわいさ」だと思います。
かわいいよね、なんかかわいいだけじゃなくてバランスもいいしギュッと必要な情報だけがまとまってる感じも素敵。ごちゃっとしてなくて。

そんなわけで私はスマホ画面をガンガンタップしながら明日もどうぶつの森をするのでしょう。
てか電車とかでどうぶつの森やってる人多いけど、みんなイライラタップしまくってるよね。あれほんと読み込み遅いよね。リーフチケットで課金を迫ってくるくせにこんなとこでだけスローライフ気取りやがって。
でもボルトくんが私のこと天使って言ってくれる限りは続けようと思います。

酒を飲んでバイトの先輩にゲロをぶっかけた話

失敗をしているのは私だけではない。極論を言えば私は悪くない!と思い込みたい。

年に数回、死にたいくらいの失敗をする。
テンパって、どうしたらいいのかわからなくなって、とにかくググる
「納期 滞納」「自制心がないクズ」「酒 失敗」などなど…。

自分と同じ境遇、または自分よりやばい体験を見て「大丈夫…死なない…何とかなる…」と心を落ち着かせる。
最近もちょっと失敗をしてしまい、とにかく仕事の失敗談をググっていたのだが、なかなかちょうどいい事案がないと気づいた。

Yahoo!知恵袋などの質問系では非のある側がボコボコに叩かれているし、2chのまとめ系もなんだか解決策が提示されていない。
私が一番読みたいのは個人ブログ系で「私は過去にこんな失敗をしましたが、まぁなんとか生きていけています」という話なのだ。
しかし圧倒的に数が少ない、またはgoogleの上位検索に引っかかってくれない。
まぁ個人のブログで自分を貶める話を書く人もなかなかいないだろうし、仕方ないのかもしれない。
(でもそういうのにたどり着けたら全力でブックマークして心が折れそうになった時に読み返している)


なので私のまぁまぁやらかした体験を晒して、後世の人々の役に立てたらと思った。
思い出したくもないトラウマ度高いやつはまだ書けないけど、記憶が風化してきたものならいける気がする。


酒を飲んでバイト先の先輩にゲロをぶっかけた話

私はまじめだったので、未成年のころはお酒を飲まずに過ごしていた。
それが二十歳になって解禁。
楽しくってしょうがなくて、しかも酒に強い自分を演出したくて進められるがままに強い酒を飲んだりしていた。

バイト先で店長が転勤するということになり、送別会が行われた。

目覚めると友人アパートの玄関のコンクリートの上にいた

新聞紙の上でバケツに頭を突っ込んだ形で目が覚めた。
首が痛かった。
バケツの中にはアルコールの匂いがするゲロがたくさん入っていた。

このアパートの友人、ななちゃん(仮名)とはまったく関係のない飲み会にいたのに何故……?

ゲロまみれの体でななちゃんの部屋まで行くと風呂に入ってくれと突き放された。

詳細を調べよう

ななちゃんは「運ばれてきたから玄関に置いておいただけ」と言っていた。
この時点で既に死にたいが、現場に居合わせた人たちから当時の様子を聞き出そう。


まったくもって記憶がないが、この頃の私は「日本酒が飲める、キャピキャピしてない女」になりたがっていたので、たぶんたくさん日本酒を飲んだんだろう。

1件目でガバガバ日本酒を飲み、フラフラになりながら二次会のカラオケ店へ。

しかしどうにもこうにも眠くてしょうがなくて、バイト先の先輩の膝を借りて寝ることにした。
この時点で浮かれた大学生すぎてしにたいわ。

店長が気持ちよく天城越えを歌い終えた頃、私は先輩の膝の上でバイブよろしく震え始めた。

「も~大丈夫ですかぁ」と先輩が私の頭を上げようとしたらぐっちょりと手にゲロが付いたらしい。
場はドン引き。

一方天城越えを歌った店長も酔っぱらってつるんと転けてしまい、鎖骨を骨折。
場は阿鼻叫喚の地獄画図となった。

酔っぱらいはタクシーに任せよう

というわけでタクシーに詰め込まれた。
ゲロをぶっかけられた先輩と、私に酒を勧めまくった先輩が世話係として添付された。

運転手が嫌な顔をする。
「絶対に吐かせないでくださいよ」
もう吐いとりますがな。

「おい!タクシーでどこに行けばいいんだ!」
私に酒を飲ませまくった先輩が聞いてくる。
私はほぼ意識がないし、とにかく寝たいので「大丈夫です……」と言い続ける。

「大丈夫かどうかは聞いてねぇんだよ」と先輩が私のケータイを取り上げ、直近で電話をしていたななちゃんに連絡がいった(当時はガラケーで鍵なんてかけてなかった)。
というか私にはななちゃんしか友だちがいなかったし、もうななちゃんに頼るしかなかった。

ななちゃんのアパートへ

アパートへ到着。
しかし私は眠いのでタクシーから降りることが出来ない。

「どうにかしてくださいよ!運んで!」
タクシーの運転手が怒る。
仕方なくゲロまみれになった先輩が私を持ち上げようとするも持ち上がらない。

「あんたも手伝ってよ!」とタクシー運転手がもうひとりの先輩に声をかけるも「潔癖なんで」と拒否していた。

それを言うなら私も潔癖なので
「やめて!私に触らないで!」と暴れだした。貞操観念。
ゲロまみれの先輩の手を振り払い暴れているとゲロまみれの先輩もゲロを吐いてゲロだらけの地獄画図と化した。

タクシー運転手が痺れをきらして私を持ち上げる。
手を運転手、足をゲロまみれの先輩に持たれ、ななちゃんの部屋に到着。

私、普通にジーパンに腹が乗る程度のデブなんだけど、手足を引っ張られたときに服がはだけて色々見えてたのが死にたい。

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ななちゃんが戒めのために記録してくれた当時の写真を晒して、お開き。

解決方法は?

バイトの飲み会。
たくさんの大人たち。
まあまあ固いバイトだったので、こういう粗相を許さない人もいただろう。

次のシフトで、私は飲み会にいた人全員分の菓子折りを抱えてただヘコヘコと平謝りした。
これが一番。とにかく、反省した感を出しまくる。
実際に反省してるし、戒めとして菓子折りで自分の財布を痛め付けた。
大学生で1万くらい飛ばすのは結構キツかった。

「まったく記憶がないのですが…」
とヘコヘコしたので大きく責められることがなかった。

あとはただただ死にたい羞恥心との戦い。
ここら辺はたくさんの人に笑い話として話して、真面目な人には怒られ、そうでもない人には笑われながら昇華していくしかない。

いまだに酒を飲んでは軽く死にたいやらかしをやってしまうけど、向き合っていくしかない。

時間は大切。

偉そうなことを言って、完。

筑波山とピクニック

もうすぐ春だからピクニックに行きたいな。
ピクニックは5月かしらね。まずはお花見かな?お花見なんて最後にやったのは二十歳の頃じゃないかな。
外でお酒を飲むのは大好きなんだけど如何せんリア充じゃないっていうね。
仕方ないから近所を散歩しながら飲むはめになる。我ながら民度が低すぎる。



(去年、筑波山で撮ったわんちゃんを貼って民度を誤魔化す)


春は現実逃避の季節。
ここ最近の一番のアウトドアは去年の11月に登った筑波山くらいだなぁ~。
どっか行きたいよ~。お金がないよ~。

筑波山ってポップでかわいい感じで売り出してるから高尾山的な登りやすい山かと思ったら全然違うんだね。
普通に会社行くみたいな格好で行ったらガチの格好した人たちしかいなくて(みんな側から入るタイプなわけねw)なんて小馬鹿にしてたけどあの装備ないと無理だわ。


(写真じゃ伝わらないけど石ばっかで斜面も急だよ)

ギリギリ登れたけど途中で何度もヘリを呼ぶにはどうしたらいいのか考えていた。
失敗したな。
もっとポップでかわいいアウトドアがやりたい。公園でピクニック(花見)が妥当か。

 

2017年の目標

2017年がやってきた。
あっという間すぎて笑う。

去年の今ごろは、そろそろ退職するということで何だかんだハイな状態になっていた。
就職活動もしてないしこれからどうしよ~って。
あとは3年付き合った彼氏と解散騒動があり、友達を連れて恋愛成就の神社にいったり、道行くイケメンをナンパしたりしていた。
ナンパでは久しぶりにイケメンの番号をゲットし咽び泣いて喜んでいたけど、イケメンということはそれなりに女に対する注文もうるさそうだし、結局連絡をシカトして終わってしまった。
もったいない。
出会うなら街コンよりも街角で(川柳)というのを体感したが、身を切り刻まないと街角でイケメンになんかそうそう会えない。
もう体力も精神力もついてこないので2017年は出来ないだろう。

2017年は落ち着いた女になる。
朝まで飲んだり、タクシーで2万使ってしまったり、思い付きで豪遊してしまったりということをもうやめたい。
そのうち落ち着いてしまうんだから、今は自由でいたい遊びたい!と思っていたが全く落ち着く気配がない。現代人病。このままでは破産してしまう。
メリハリをつけて遊びたいところ。
2017年はお酒とタクシーを控え、お金を大切にするのだ。

あとはほぼ日手帳を書く。
実家にいるとやることがなさすぎて昔買ったドラゴンボールのぬりえをやっているんだけど、それでも暇でほぼ日手帳を買ってしまった。ついに手を出してしまった。
あれちゃんと書いてるのなんてほぼ日手帳からお金をもらったプロなんでしょ?と疑ってかかっていたけど、ついなんかあの感じに憧れてしまって…。
日々感性も死んできてることだし、無理矢理日々に気付きを作って生きていこう。
私の2017年の目標いろいろ。がんばるぞ~~

帰国

4:00 起床。

あまりに早すぎて吐きそうになる。
海外旅行も初めてだし、ましてや飛行機の乗り継ぎなんて発想すらなかったので、乗り継ぎ用に相当時間を多めに取った。
8時の飛行機に間に合わせるため、6時にチェックインという予定を組んである。
何度も言うが吐きそう。
チェックアウトをしにフロントへ。
受付のお兄さんの髪型が黒執事みたいなことになっていて目が覚める。三次元で見ると結構衝撃的な髪型なんだな…。

6:00 プラハ空港へ。

早朝すぎて他の客がいない。
もう慣れてしまったおもちゃ飛行機でウィーンへ向かう。

9:45 ウィーン空港で待ちぼうけ。

12:50くらいの便なのでとにかく待ちぼうけ。
2chのいつものスレは読み終わってしまったし(ROM専)、まとめサイトでも見て時間を潰す。
どこにいたって2chが読めるなんてネットの進歩は素晴らしい。
ここに来てはじめて携帯バッテリーが役に立つ。

12:50 日本へ。

12時をすぎたころから日本人が集まり始める。
この一週間程度、ほぼ見ることも聞くこともなかった本場の日本人と日本語。
ほっとすると言うよりせっかくの海外旅行なのに日本にいるみたいだな…とガッカリする。
特にご老人と春休みの大学生が多い様子。目の前の3人組の大学生が1人をハブっているのにイラつく。

12時間のフライト。通路側の席に当たりますように…と願うも3列席の真ん中になる。地獄。
おまけに隣の年齢不詳の女性が挙動不審な挙げ句、ご飯の咀嚼音も鼻水をかむ音も大音量でめまいがする。
いい年した社会人だったら承知しないからな…と思いつつ、開かれていたパスポートをちらっと見たら私よりも年下の学生だった。許そう。

寝て過ごそうかなとも思うが、せっかくなので映画を楽しむ。
・あん
ギャラクシー街道
インターステラー
・君への誓い
あとは動物のドキュメンタリーをぼやっと鑑賞。

あんは静かなthe邦画。普通に面白かった。
ギャラクシー街道はつまらなさに衝撃を受けたが、香取慎吾が意外といい体をしていたので最後まで鑑賞した。これからも七三分けで生きた方がいいんじゃない?
そしてインターステラーのおもしろさにも衝撃を受ける。3時間くらいある映画だが、まったくダレない。これはすごい。帰国後もTSUTAYAで借りてもう一回見たいくらい。
君への誓いは事故で記憶喪失になった妻を愛し続ける夫の物語。実話とのこと。うらやましくて歯ぎしり。出演しているチャニング・テイタムが誰かに似ている気がする。

そんなこんなであっという間に時間が過ぎた。

日本時刻8:30 成田空港到着。

帰ってきた〜〜〜!
そしてとにかく眠いことに気づく。
時間の計算がよく出来ていないが、たぶん徹夜したと同じくらい起きているのかも知れない。こんなことなら飛行機でちゃんと寝ればよかった。

荷物も無事回収。
クソ高い成田エクスプレスに揺られ、帰宅。

チェコ3日目

チェコ3日目。

7:00 朝食。

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ふふふ。私は気付いてしまった。
チェコの料理はあんまり美味しくない。

今日は電車に乗る。
出来れば電車には乗らず、ホテルの徒歩圏内を観光しようと思っていたけど、どうしても行きたい場所があるので頑張る。
幸いにも昨日、チェコ人のお姉さんから切符の購入を手伝ってもらえた。助かりすぎて涙が出そう。

8:00 プラハ駅。

改札がなくてちょっとどきどき。
電車に乗ると駅員さんが切符をチェックに来るそうなので、乗る前は見せなくていいらしい。
駅で人が乗るたび切符切りに来るの大変じゃないの?誰が新しい乗客で誰がもう切符をチェックした客なのかわかるの??と疑問が渦巻く。記憶力がいいの?なぞ。

電車に乗ると、外国らしく6人掛けくらいの個室が並んでいる。
個室って怖くない?
厳ついお兄ちゃんたちの個室は絶対に嫌だし、若い子もなんか怖い。
チェコに来てから辛辣に対応されることが増えてコミュニケーションが億劫になってきている。

しばらく通路に立って電車の外を見る。プラハを過ぎるとどこも草原しかない。暇すぎ。あと壁に落書きしすぎ。
ネットで調べたところ私の目的駅「クトナー・ホラ」までは1時間ほどかかるらしい。どうせコミュ障だし英語しゃべれないし個室怖いしずっと立っていこうかと思っていたけど10分くらいで足腰がしんどくなった。

意を決して入りやすい個室探し。
ふらふらいくつか車両を歩いてみた。
騒いでる学生は論外。男しかいないとこも無理。イケてる人も怖い。
しばらくするとおじいちゃんとおばあちゃんしかいない個室を発見。もうそこしかない。
へろーと挨拶をして入り込むとおばあちゃんが笑って返してくれた。
かなり上品なおばあちゃんだったので私は(金持ちのにおいがする!)と思った。

ちょうど車掌さんも来て切符を切られる。これで無賃乗車を疑われることもない。だいたいのミッションコンプリートじゃない?
あとはちゃんと駅で降りるだけ。降りるだけ……。

到着時刻になっても着かない。
くとなーほらって言った??発音が日本語と違いすぎて降りそびれちゃったの?それまじで怖いんだけど。
もう既に何駅も停まっていて、おばあちゃん以外にも若い女の子やお菓子ばっか食べてるおばさんも乗り込んできてる。
えーーー私知らない土地で切符なんか買い直せねーよ。

そんなことを思っているとどうやら駅についた様子。ここ?到着時刻的に…ここ?
全然駅名がクトナー・ホラじゃないけど。
もう泣きそう。
隣に座っている女の子に「くとなーほら?」と聞く。
「next‼」
ねくすとーーー!ねくすと!よかったーーー!!
すくすくと電車遅延してんじゃねーよ!

クトナー・ホラの近くになり、おばあちゃんが準備しなさいと声を掛けてくれた。
久しぶりに優しくされて恋に落ちそう。

9:10 クトナー・ホラに到着。

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Googleマップで予想はしてたけどほんと田舎だな。大丈夫か。
とりあえず、目指すはセドレツ納骨堂。

が、駅を出たところで道に迷う。
どっちに行けばいいの?看板なんて親切なものはどこにもない。
昨日ホテルでGoogleマップをキャプチャしまくったんだけど、どうも地形が違う気がする。
私たぶん単語間違ったんだな。終わった。

一か八か歩いてみようかと思ったところで、10人程度の学生?の団体がやってきた。
地図を見ているので観光っぽい。
こ、これはまさか……着いていけば辿り着けるのでは?

自分の勘に頼るより、この人たちに着いていった方がどこかしらには辿り着くだろうと思い、数歩あとを着いていくことにした。
キャッキャ喋りながら歩くので非常に遅く、追い付きそうになるのが困りもの。
怪しい森に入っていったけど…もう私には選択権はない。

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森を抜けると田舎の車道へ。
道路の広さの割に車があまり走ってなくて逆に怖い。
本当にこの子達は私の行きたい場所に連れていってくれるんだろうか…?
引き返せないくらい歩いている。

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もうしばらく歩くと大きな教会が見えた。
ここかなと思ったけどちょっと違う…?
読めない立て看板を見てみたけど読めないのでよくわからない。なんで見てみたんだ。

学生たちは教会をちょっと眺めて、横断歩道を渡って行ってしまった。
うーーん、どうしたものか。
あの人たち、ホントにどこに行くんだ?
ちゃんと私を連れていってよ!ぶら下がり人生なんだよ助けてよ。

この教会はパンフレットに乗ってた外観と違うし、私も横断歩道を渡ってみることにした。

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なんかチェンソー持って暴れまわる人が映えそうな背景で怖いんだよね。人通りがなにもないし。

とぼとぼ心細く歩いていたら「INFOCENTER」と書かれた建物を発見!うわぁーん助かったー!
中に入ってお姉さんにパンフレットを広げて泣きつく。
セドレツ納骨堂はどこですか!?
お姉さんは笑ってすぐそこと言ってくれた。
やっぱりあの学生たちに着いてきて正解だったんだ!
お礼を言って再び道を歩くと、今度こそそれらしき建物を発見する。

10:00 セドレツ納骨堂到着。

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大学時代、ここの写真を見て「どこの国かわかんないけど一度は行ってみたい!」と思っていた。
数日前にチェコについて調べ、ここが出てきて驚いた。チェコにあったとは……。

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人骨教会。
教会に納められていた人骨を使って内装を作っている。
でもおどろおどろしい感じはなく、整然と並べられている人骨は美しい。

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特にこの紋章に感動した。
無駄なく綺麗に骨が並べられている。

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紋章の一部を拡大。
この鳥はたぶん手の甲。一瞬鳥の骨も混ざっているのかと思ったけど、ちゃんと人間の骨で組み立てている。
鳥につつかれて、わぁーってなってる人も作る遊び心が素敵。その3本の毛はなんなの。ユーモアに恋をしそうになる。

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シャンデリアもすごい。もうきれい。ほんと素敵。
これ作った人パズル得意すぎない?

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観光バス?が来ているようで結構人が多いので、波が引くのを待ってから気が済むまで紋章を眺める。まじかっこいい。
お土産に紋章のマグネットが売っていたので購入し大満足。お腹いっぱい。


来た道を今度はひとりで帰る。
普段ぼーっと生きているので道なんて覚えたことがないが、ひとりでいる緊張感からかすんなり帰ることができた。

電車はしばらく来そうにないので駅で待ちぼうけ。帰りもボックス席かなーまた優しい人と乗れると嬉しいんだけど…。

11:00 電車でプラハへ。

ボックス席はやっぱり怖くてどうしようかと車両を歩いていたら個室になっていない席を見つける。
日本の田舎にあるような、個室になっていないボックス席。

やったーと思い着席すると全身真っ赤なジャージを着たファンキーなおばさんが正面に座った。
でかい荷物を席に置き、私に何か言っている。ジェスチャーから察するに「ちょっと荷物見といて!」だと思う。
さっさと席を立っていってしまった。
よく会ったばかりの外国人に荷物頼めるな…これ盗まれたら私の責任かよ…とビビるも無事に赤ジャージおばさんが帰ってきてくれた。
なんなんだよもう。

12:00 プラハ到着。

お腹がすいたのでスーパーでパンを買ってホテルでだらだら食べる。
まだまだ時間が余ってるなー。
特に予定は決めていないので、昨日チェコ人のお姉さんに紹介してもらった美術館に行くことにした。

14:30 美術館。

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参った…4つくらい展示会があるんだけど私はどのチケットを買えばいいの?
見たいやつがあるんだけど名前がわからない。
案内が文字ばっかりでインフォグラフィック的なものがない。美術館なんだからそこは頑張れよと思う。

一か八か、2つの展示会を指差し購入。
「え!?なに!?」
とチケット売り場のおばさんに怒られる。ふぇーんこわいよぉ。指差してるじゃん。
これとこれだよぉ!としつこく言うと、はいはいわかったと2枚チケットを用意してくれた。

あたりを引いてますように…!
まずは「kupka,vanoucí modře」
こう…なんていうかきれいな平面構成をたくさん見た気がする。
私が見たいのはこれじゃないな…。

次は「Jiří Mrázek」
もっとアート色の強い油画を見た気がする。
…まいったな、こういう絵は私の守備範囲外だな。

どっちも私の行きたいやつじゃなかった。
怒った私は美術館の外に貼られているポスターを調べまくり、ついに見たい展示の名前を導きだした。
最初からこれをやっていれば……。

「Karel Trinkewitz」
見つけた!
別にこの人については全然詳しくはないんだけど、コラージュが好きなのでとても楽しかった。
基本的にアートとかよくわかってないんだけど、ポップなチラシを使ってコラージュしたりタイポグラフィを効果的に使っていて、普通におしゃれで面白い。
石とか立体物も使っていて実験的なものも多かったけど、その実験的な感じが面白かった。全体的にポップでかわいい。
じっくり見ることができてとっても満足。語彙が悲鳴を上げたのでこの辺で終了。
今日も一日立ちっぱなしじゃない?明日も早いし、お土産でも買って帰ろう。

17:00 土産屋を散策。

ふらっと立ち寄った土産屋で店員のおじさんに絡まれる。
「かわいい!かわいい!ピチピチ!かわいい!」
ターゲットにされたらしい。うしろを付きまとってくる。
んもーうるさいな!ばかにしやがって!なんて思うわけないじゃん!!超気持ちいい!!もっと褒めて!!
気をよくした私に気をよくしたおじさんがセールスしてくる。
様々なマトリョーシカを取り出して見せてくれた。
「これはてんとう虫が頭についてるの!かわいい!」
「へーかわいい!」
「かわいい!」
「かわいい!」
ロシアだろマトリョーシカは!と思ったけどほんとにかわいいはかわいいので自分のお土産に買うことにした。
おじさんが私の肩を抱いてウインクする。
「かわいいから、サービス☆」
ちょっと安くしてくれたらしい。
私はマトリョーシカではなくかわいいを買ったと思っている。実によかった。

その他友人たちにもお土産を買い、これで観光は終わり。毎日気を張っていたのでヘロヘロに疲れた。
チェコでの最後の夕食は美味しいものが食べたいな。
せっかくだからチェコの郷土料理でなにか…おいしいものを……

気がつくと中華料理屋にいた。
私は薄々気づいていた。チェコ料理は口に合わないと。
1週間、さすがに疲れた。
美味しいものが食べたい。私はそろそろ美味しいものを食べないとストレスで死ぬと思った。

地下の薄暗い中華料理屋。
店員もアジア人でほっとする。
freeWi-Fiって書いてあるのに全然繋がらないクオリティもなかなか良い。

店先にあった看板を写メってきたので注文も指差しでオッケー。

量がアホみたいに多いなにかを注文。
油!油だな。油で揚げたなにか。
油であげれば一安心!ぶれないうまさ!中華料理はぶれない!すごい!

がんばって完食しようと思ったが量がほんとに半端じゃない。
ソースがあるぶんだけ食べて、ソースがなくなったら残そう。
そう思ってやっとソースを食べきった。
すかさず店員のお姉さんがおかわりをぶっかけてくれた。ひぃーありがとう。

おかわりを貰ってしまうと残すわけにはいかない………気合いの完食。
腹が……腹が出ている………。
今日はめちゃくちゃ歩いたから痩せたと思ったのにこれは絶対プラスになったな……。ごちそうさまでした……。


ホテルに帰ってお風呂と明日の準備。
お腹がぽっこり大変なことになっている。
明日は朝4時に起きないといけないので、もうおやすみなさい。
あーーーつかれたーーーー!